空席。

2011年コミックマーケット80
3日目(8/14) 東ヘ12a「春夏秋冬春一番」にて頒布の合同誌「Hybrid!」に参加しました。
<長いタイトル>のそのあと」という短編です。
久しぶりに帰省した地元がアニメの聖地になっててヤンヤンしちゃう話です。菊池さんのイラストが超ぷりちー。

Amazonでも取り扱い始まりました。こちらです。
とらのあなでも取り扱い始まりました。こちらです。店頭にもあるかも。


120630土 6月に観た映画
・「ガメラ2 レギオン襲来
 北海道に落ちた群体怪獣レギオン。通信機器を故障させたり地中に潜ったり数が多いしで、分が悪いぞガメラ! というはなし。ふんわりした前髪かつ眉毛がしっかりという90年代メイクの水野美紀、脚がえろい。
 レギオンを解剖する獣医役が養老孟司さんだった。本人も昆虫大好きらしいから実際やりそう。
 震災後だと観方がちょっと変わってしまうなー。仙台が舞台だったりするし。
 セガールの娘は今回何の役にも立ってないような。
 羽レギオンはギリギリ人間が殺せるサイズなので、自衛隊員との白兵戦が觀られてよかった。
 ガメラは地球の守護者なので、別に人間とか見向きもしない感じがいいね。それどころか、行い次第では人間の敵にもバリバリなる可能性があるという。

・「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
 1作目で倒したはずのギャオスが世界各地で大発生。前作の敵・レギオンを倒すために、ガメラが地球のエネルギーを使いすぎたのが原因らしい。おまけに奈良でイリスという新怪獣も生まれちゃって大変なことに! がんばれガメラ! というはなし。
 なんとかイリスは倒したけど、世界各地から大量のギャオスが日本に向かってて、満身創痍のガメラが夜空を睨んでいるところで終わっちゃう。まじで旧劇場版エヴァみたい。4作目があったら、ガメラがモズのはやにえみたいにされちゃってたのだろうか……。
 ガメラとイリスの空中戦はかっこよかったな。自衛隊がガメラだけをミサイル攻撃する意味がよくわかんなかったけど。
 イリスを倒す伝説の剣がまったく役に立ってなかったり、アヤシゲな二人組がほとんど出番のないまま死んじゃったり、設定がもったいない感じはあったなー。
 あの官僚姉ちゃんとキモプログラマさんは本当になんだったんだろうなぁ。わざわざ京都までヒロインをさらってきたわりにはあっさり解放してくれるし。京都駅まで付いてきてるし。
 セガールの娘は、三作を通してほとんど何の役にも立ってなかったような……。
 イリスは能力をコピーする能力を持ってて、後半ガメラからも火炎放射能力をコピーしようとする。自分の能力をぱくられたときの、ガメラの「マジで!?」って顔がすごく良かった。

120531木 5月に観た映画
・「突破口!
 銀行強盗に見事成功した主人公一味だったけれども、盗んだ金が実はマフィアのものだったので殺し屋に追われちゃうというはなし。こないだの「ノーカントリー」とかぶった。
 殺し屋の女の口説き方がものすごい。ビンタすると、頬を張られた女がうっとりしてベッドに誘ってくれるという……。なんなんだ。快楽のツボでも押したのか。
 こういう知恵比べモノは面白いなぁ。バラの花束を使って秘書を尾行をするところとか感心してしまった。あったまいい〜。

・「ティーンエイジ・パパラッチ レンズの向こうに見える、僕の未来
 パパラッチに迷惑しているセレブ俳優が、逆にパパラッチを追い回してみようと思い立つ。13歳の少年パパラッチと知り合い、彼と行動を共にしていくというはなし。ドキュメンタリかつ、メタドキュメンタリ。最後の着地がすばらしかったなー。
 パパラッチと一緒に行動してるうちに、「俺もやってみたい!」つって、セレブ俳優がパパラッチ体験をしてみたりする。たしかに面白そう。
 「俺がもっと有名になるにはどうすればいいかな?」って少年パパラッチに相談して、「誰かとスキャンダル起こせばいいよ」「よし! パリス・ヒルトンとデートしてみよう!」ってほんとに実験してみたり。おもしれー。
 後半、少年パパラッチ自身が有名になってしまって、セレブ俳優との関係がぎくしゃくしてしまうのもリアルな感じ。

・「ヤバい経済学
 経済ドキュメンタリ。名前で人生の成功は決まるのか、相撲で八百長をしてしまう要因とは、不良学生は金銭的ごほうびで成績アップするのか。経済学って、原因と結果のつながりを考える学問なんだな。インセンティブ(やりがい、報奨、誘因)という言葉もたくさん使われてた。
名前で人生の成功は決まるのか
 海外でもキラキラネームが流行ってるんだなー。
相撲で八百長をしてしまう要因とは
 マイナスのインセンティブの話。曙とKONISHIKIがインタビューに答えてて笑った。
不良学生は金銭的ごほうびで成績アップするのか
 結論がかなりリアルな感じ。うちの高校にも、模試でトップになると3万円もらえる制度があったけど、それ目的で勉強をがんばる生徒ってあんまいなかった気がする。

・「僕たちのバイシクルロード
 大学を卒業したけど就職したくなかったイギリス人2人が自転車で七大陸走破するドキュメンタリ。面白いんだけど、「旅は常に感動の連続であった……」とか、妙にうっとりしてるナレーションが少し邪魔。
 旅全体はかなり大雑把というか、のんびりな感じ。サンダルで自転車漕いでたりする。途中で仲間が増えるんだけど、そいつが乗ってるのが完全にママチャリ。そりゃあ故障もするでしょうよ。
 オーストラリアで資金が底をつくんだけど、とにかく二人は働きたがらない。そこで、旅の記録をまとめた同人誌を作って儲けようとする。一冊50ドルなのにバンバン売れるのがすげー。オーストラリアは同人誌友好国なのか。

・「リトル・ランボーズ
 テレビを見ることすら禁止されているような厳格なクリスチャンの家庭で育った主人公が、生まれて初めて観た映画が「ランボー」だった。ものすごい衝撃を受けた彼は、ガキ大将と一緒に「ランボーの息子」という映画を撮り始めるというはなし。
 映画に憧れて映画を撮り始めるはなしというと、「僕らのミライへ逆回転」があるけど、この作品は映画と撮る行為とテーマがばっちり合ってた。
 ガキ大将役がまー良い表情をするんだこれが。
 主人公の母親役、どっかで観たことあると思ったら「スペースド」のジェシカ・スティーヴンソンじゃん。厳格な母親なんだけど、どこか行動がおっかしくて笑ってしまう。
 CGを使って子供にランボーのアクションをさせるのっておもしろいな。

・「SRサイタマノラッパー2女子ラッパー☆傷だらけのライム
 群馬でこんにゃく屋をやっている主人公が、高校時代に組んでいたラップグループを再結成しようとするはなし。
 シリーズおなじみの、いたたまれないシーンは今回もいっぱい。高校時代に書いた夢いっぱいの歌詞を、8年後に最悪の状況で歌わされる感じ……うあああ。
 終盤のラップシーンは泣きっぱなしだった。1を踏まえた感じになってるのがすばらしい。ikkuたちとは立ち位置が違うんだぞ、という意思表示になってる。
 選挙カーの拡声器でラップするシーンはすげー笑った。「みなさまプチョヘンザありがとうございま〜す」。

120430月 4月に観た映画
・「グリーン・ホーネット
 新聞社の駄目ボンボンが、父の死をきっかけに悪徳ヒーローになるはなし。アイアンマンもそうだったけど、新兵器を自分で造っていく過程が観られるのはいいね。ニヤニヤする。
 「善人に迷惑をかけないように、悪者同士の潰し合いに見せかけてヒーロー行為を働こう」という独特のヒーロー観。バットマンとスパイダーマンの教訓を生かしてるかんじ?
 それぞれのキャラが抜群に立ってた。主人公のボンボンが、話の通じない馬鹿感が突き抜けててすげーいいし、相棒である発明の天才・カトーもかなり良い味してる。ものすごく悪いやつなんだけど悲しいくらいカリスマ性がない敵ってのもおもしろい。

・「ミッション:8ミニッツ
 列車が爆破された状況を何度も何度も繰り返して犯人を突き止めようとするはなし。ループものなんだけど、タイムトラベルじゃなくて、あくまで状況の再現。ムーディ・ブルースみたいな感じ。すでに死んでしまった乗客はどうやっても救えない、って設定が切ない。
 このプログラムに参加している主人公にもある事情があって、そう何回もループできなかったりする。最後の転送で主人公のとった行動に泣いた。

・「英国王のスピーチ
 吃音症の新米英国王が、どうにかして苦手なスピーチを克服しようとするはなし。僕も喋りが得意じゃないし、詰まったり滑舌が悪かったり声が小さかったりするから、気持ちは痛いほどわかった。頭の中では流暢に喋れてるのに、口から出てくれないんだよね。
 「俺の父ちゃん王なんだぞー! 兄貴もだぞー!」って、ものすごくロイヤルな口喧嘩だなー。
 劇伴もちょーよかった。冒頭でかかるピアノの曲がとくにいい。
 王妃も美人だったなー。ヘレナ・ボナム=カーターっていうのか。牧瀬里穂みたいに目がぱっちりしてて可愛い奥さんって感じだった。
 僕も面接の前にやってみよう。「私には聴いてもらう権利がある! 私には聴いてもらう権利がある! 私には聴いてもらう権利がある!」。

・「マネーボール
 万年最下位の野球チームのGMが、統計学を元に優勝しようと企むはなし。貧乏なチームなので、高額な選手を迎えることは不可能。面構えとか守備の巧さじゃなくて、純粋に出塁率の良い選手を集めるだけなら安く済むんじゃないか? という理屈。

・「ちいさな哲学者たち
 フランスの幼稚園で行われた哲学の授業を追ったドキュメンタリ。みんなカメラに慣れてるのか自然に話してる。「死」とか「愛」とか、結構重めの話題も。
 「聖母マリアって誰?」「知ってる。空を飛ぶ人よ」とか、面白い言葉がバンバン出てくる。
 フランスは色んな人種の人がいるんだなー。ひとりアジア系の女の子がいて、「私は考えることが好き。だって考えることと夢を観ることは同じだもの」とかすらすら喋っててすげぇぇと思った。

・「ヤング・ゼネレーション
  高校は卒業したけど、大学にも行かず働きもしないチンピラ4人組「カッターズ」が、むかつく大学生たちに勝つため自転車レースに参加するというはなし。宇多丸さんの生涯ベスト映画ってのもうなずけるなぁ。
 ガキ大将マイクが好きすぎる。頼れる兄貴分だった存在が、オシャレ大学生に負けて牙を抜かれちゃうところは見たくないよなぁ。
 あと両親の存在はでかい。イタリアかぶれの主人公に困らされながらもなんだかんだ心配してくれる父と、むしろ率先して一緒にイタリアかぶれしてくれる母。序盤のイタい展開も、この二人が明るくしてくるから乗り切れた。
 原題の「BREAKING AWAY」って、「現実逃避」と「自転車レースで逃げ切ること」をかけてるのかな。良いタイトルなのに、なんで「ヤング・ゼネレーション」にしちゃったんだろ。
 主人公の仲間に結婚した奴がいたりとか、ラストシーンは仲間たちと一緒にいないのもほろ苦くて切ないな。青春のロスタイムは終わっちゃったんだなー的な。

・「ノーカントリー
 麻薬取引に使う200万ドルを手に入れてしまった主人公が殺し屋に追われるはなし。なんだけど、決着自体は結構早めに着いて、後半15分は難解な雰囲気になる。
 主人公を追いかける殺し屋・シガーがめちゃくちゃこわい。家畜を安楽死させる用の、圧縮空気で杭を打ち出すボンベみたいな特殊なやつを持って、静かにどこまでも追いかけてくる。こええええ。
 ターゲットでも何でもない人も平気で殺すし、薬局で万引きするために車を爆破させたりするし、こいつに狙われたら助からない感がものすごい。

・「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者
 東京でラッパーを目指すつもりが、むかつく先輩をぶんなぐってしまい、栃木に逃げてきた主人公。ラップもすっぱり諦めたつもりだったけど、野外フェスの運営を任されてしまうというはなし。レイトショウなのに満員だった。
 じんわり良かったのは、TOMが成長してたとこ。1では弱気で卑屈な男だったのに、優しいまとめ役になってたのが嬉しかったなぁ。

120331土 3月に観た映画
・「カーズ
 車に意志がある世界。主人公のレーシングカーがカリフォルニアの会場に行く途中、トレーラから落ちて寂れた街に紛れ込んでしまう。とっとと出て行きたかったけど、壊してしまった道を直したりしているうちに、住人(車)たちと仲良くなっていくというはなし。
 人間が一人も出てこない。植物以外の生命はすべて機械になっているという設定なので、そのへんを飛んでる虫とかもよく見ると車になってる。けど建物とかは不思議と人間サイズだったりするので、ずいぶん前に人間は滅びちゃったってことなのかな。

・「アイアンマン2
 前作のラストでアイアンマンの正体を明かしたので、主人公の名声は上がりっぱなし。でもスーツを着続けると身体に毒素が回ってしまう問題があった。更に、同じ技術を使ったスーツが現れて……というはなし。
 怪しげな組織が出てきたけど正体はよくわかんないままだし、ヒロインとの関係もこれで解決したとは思えないなぁ。色んな問題があちこちで起こり過ぎてて頭が追っつかなかった。
 でも、トランクが変形してスーツになったり、色んなメカ同士でドンパチするのは燃えた。主人公が工作するシーン大好き。
 あとナタリーがすごくえろかった。ヒロインが軽く霞むくらい。スカーレット・ヨハンソンっていう女優さんらしい。

120229水 2月に観た映画
・「大陸横断超特急
 列車での旅行中、出会った美女とイチャコラしてた主人公は、列車から落ちていく銃殺死体を目撃してしまう。どうにかして証拠を見つけようとしていると、怪しげな男たちに列車から放り出されてしまったのだった、というはなし。おもしろかった! すかっとした!
 この映画のすごいところは、主人公が何度も何度も列車から落ちちゃうところ。証拠を少し掴んだところで犯人たちに見つかって列車から落ちる。落ちた先で仲間を見つけて、どうにかして列車に追いつく。というのを繰り返す。うーん新しい。
 途中で知り合う黒人の泥棒とのバディムービーにもなるし、ロードムービーっぽくもなる。それでいてギャグもいっぱい。サービス満点だった。

・「バグダッド・カフェ
 荒野の真ん中にある寂れたカフェ兼モーテル兼ガソリンスタンドに、太ったドイツ人のおばさんがやってくる。店内の様々な問題をこのおばさんがちょっとずつ解決していくというはなし。
 すっごい不思議な語り口だった。問題の「解決する前」と「解決した後」だけ書いて、わざと過程をカットしてる感じ。あんまり会話もないからおばさんの事情とかも最後までわかんないまま。カメラも斜めになったり時間が入れ替わったりで忙しい。
 あと画面の色彩がすごく良かった。画面の上半分は綺麗な青空で、下半分の地面が黄色くなってたりみたいな。地味な店のはずなんだけど、要所要所に赤とかオレンジのものが置いてあってセンスいいーって思った。アメリっぽい。
 日本でリメイクするとしたら、かもめ食堂のスタッフキャストでやるだろうな。もたいまさこが主人公で。

・「ダークマン
 人工皮膚の研究をしていた主人公が殺し屋に襲われて体中を大火傷させられてしまう。痛覚がなくなってしまったり、神経をやられたりしてボロボロになってしまった身体を人工皮膚で覆って、色んな人に変装しながら復讐していくというはなし。
 主人公には恋人がいるんだけど、「どんなに醜くなってもあなたが好きよ〜だって好きなんですもの〜」みたいな安易な方向に行かなかったのがよかった。
 合成がちょっとしょぼいけど、悪役のキャラとか、台詞のかっこよさが素晴らしかった。

・「デイ・オブ・ザ・デッド
 伝染病の蔓延した田舎町が隔離される。病院に運ばれた患者たちは次々とゾンビになって住人を襲い出すというはなし。主人公の女の子がすっげーかわいい。目がくりくりしてて。りりしくて。
 出てくるゾンビがすごい機敏だった。天井に張り付いたりできるし、銃とかも使える。こないだ読んだ「オブザデッドマニアックス」に「走れるゾンビなんてゾンビじゃない」って台詞があったけど、僕は走れたほうが怖いとおもう。

120131火 1月に体験したもろもろ
 だいぶ遅れて「けいおん!」にはまったよ。


映画
・「のど自慢
 群馬で開かれたNHKのど自慢予選。故郷を離れてしまう姉に歌で想いを伝えたい女子高生、バイト中にこっそり練習するおっさん、偽名で参加した売れない演歌歌手、孫を元気づけたいおじいちゃん、いつも通り気持ち悪い竹中直人、などの群像劇。これ、すごく自然なミュージカルだ。

・「PERFECT BLUE
 アイドルから女優に転身した主人公。レイプシーンのある映画やヘアヌード撮影も断りきれずにこなしていくけど、その関係者が次々に殺されていく。最初は過激なファンの犯行かと思ってたけど、ひょっとしたらアイドルに戻りたい「もう一人の自分」がやっているのかも……というはなし。
 現実と妄想と作中劇が、後半ほとんど混ざり合ってくるので脳がゆわんゆわんしてくる。めちゃめちゃこわい。自宅のドアを開けたらスタジオに来ちゃってたり、死んだはずの熱帯魚が生きてたり、夢かと思ったらドラマの撮影かと思ったらそれも夢、みたいな。ゆわんゆわんゆわん。

・「リベリオン -反逆者-
 感情を持つことが罪になる世界。感情違反者を処刑する仕事をしていた主人公だったが、あるとき自分自身の感情の芽生えに気付いてしまうのだった、というはなし。二丁拳銃とカンフーを合わせたガン=カタのワンアイディアのみで突き抜けようとした感じ。
 この世界の中の「感情」がどんなものかよくわからんかったなぁ。薬で感情を制御しても、怯えとか野心とか怒りとかは消えてないみたいだし。こないだ観たマイノリティリポートにも感じたけど、ディストピアってこんなユルくていいのかなぁ。でもガン=カタのアクションは文句なしに良かった。

・「映画けいおん!
 軽音部の女の子たちが卒業旅行でロンドンに行くよーちくしょーうるうるしちゃったよもー。憂が出てくると、雪菜のことを思い出しちゃって思い出しちゃって本編どころじゃなくなったりもした。映画館にはリアル女子高生もいた。どんな気持ちで観てたのかなぁ。
 琴吹さんの手があったかいっていう序盤の何気ないシーンが伏線になってるとことか、平沢さんのミカンごろごろと中野さんのピンポン玉ごろごろが対比になってるとことか良かったなー。足元だけで演技してるシーンが何箇所かあって、あれもしびれた。タクシーのとこと、屋上のとこと、ラストのとこ。



・「天体の回転について」(小林泰三)
 SFを皮肉で味付けした短篇集。どれもトリッキーで面白い。SF歴史コメディ?の「あの日」がベストかな。
 文庫版の表紙イラストはKEIさんでとても良いんだけど、作中の「ぽっちゃり」って描写が合うのは、新書版のイラストの方なんじゃないかなぁ。

・「WORLD WAR Z」(マックス・ブルックス)
 世界各地で生きた死者が大発生した<世界Z大戦>。が、ようやく終結してから10年後のはなし。世界中の関係者に当時のことをインタビューしてまわるっていう構成。当然、生き残りにしかインタビューできないわけだからそういうハラハラ感は薄くなっちゃうわけだけど、「戦争」ってついてるだけあって、爺さん婆さんから戦時中の話を聴く感じに似てた。すんごくよく調べて書いてるらしくて、色んな国のゾンビへの対応がそれっぽくて面白い。北朝鮮の生き残りをいくら探しても見つからなかった、とか笑った。
 でも、日本だけはなんかラノベっぽかった。生き残った人々はゾンビと闘う決心をして、格闘術を磨いてるっていう設定。盲目のイクパスイ使いの爺さんと、元ハッカーの日本刀使いの僧兵が出てきてた。なにそのクールジャパン感。
 頭がおかしくなってゾンビの振りをするようになる<寝返り>とか、廃墟街を勝手に乗っ取って略奪行為をする<野良>とか、ゾンビ以外にも「いそう」な脅威がいっぱい出てきてこえーかった。夢に観そう。

・「死のロングウォーク」(スティーブン・キング)
 アメリカで行われた少年100人によるゴールのないウォーキング大会のはなし。時速4マイル(約6km)以下になると警告を受け、4回目の警告で射殺される。それが最後の一人になるまで続く。バトルロワイヤルの下敷きになったはなしらしい。
 大会が終盤になるにつれて、みんなどんどんおかしくなってく感じがこわいし泣ける。

・「ステーシー―少女ゾンビ再殺談」(大槻ケンヂ)
 ある日突然、15歳から17歳までの少女たちが次々に変死して、ゾンビになって蘇るようになる。再び殺すには165以上の肉片に分割しなければならないぞ、というはなし。グロ切な頭おかしい。大槻さんが昔所属してた(さいきん再結成した)、筋肉少女帯というバンドの「再殺部隊」って曲を聴きながら読むとさらに良いかんじ。
 これを書いたときはかなり精神的に参ってたときみたい。「ノイローゼのやつはスゲーこと書くな!」って文庫版のあとがきで自分にツッコミいれてた。

・「銀河不動産の超越」(森博嗣)
 小さな不動産屋に就職した冴えなくてぼんやりした主人公が、お客さんに物件を紹介してたはずなのに、いつの間にか自分が変な家に住むことになってしまう。一人で住むにはあまりにも広い家に、次々と変な人が住み着いて…というはなし。読んでてニヤニヤしちゃう。
 ぼんやりしてて流されやすい主人公の人柄がすごくいい。いきなり押しかけて結婚を迫ってきた女性にも、巨大なオブジェを置かしてくれって頼まれても、困ってはいるものの了承しちゃう。でかい家に住むひとは人柄もでかくなるのか。
 森博嗣さん、こういうのも書けるのか。いいねこれ。すごく好き。

・「うらおもて人生録」(色川武大)
 著者は戦後にばくちを打って生計を立てていた人らしい。むかしマガジンでやってた「哲也」っていう麻雀漫画のモデルになった人だとか。
 麻雀の話はまったくない。「運の量は決まっていて、実力が拮抗すると運の奪い合いになる」とか「全勝も全敗も良くない。九勝六敗が理想」とか「一病息災」とか、独自の勝負観をわかりやすく語ってくださってる本。
 本を読んでるとき、いいフレーズがあるとそのページの角を折り曲げるようにしてるんだけど、この本はいっぱい折ったなぁ。

・「理由あって冬に出る」(似鳥鶏)
 真夜中の学校に現れる「壁男」と、行方不明になった先輩の幽霊。その謎を美術部と文芸部と演劇部と吹奏楽部が解いちゃうよ、という文化部系ミステリ。登場人物に当たり前のように彼氏がいたり女遊びが激しかったり大学生と付き合ってたり、結構大人な雰囲気。
 「誰かと誰かが別れたのでじゃあ僕が代わりに彼氏になります」って描写がちょっと引っかかった。そういうカップルが二組も出てくる。高校生のお付き合いってそんな進んでんのかよこええ、って思った。
 ウィキペディアにも書かれてるけど、表紙に描かれてる眼鏡の女の子は誰なんだ。眼鏡をかけたキャラなんて一人も出てきてないのに。作中の幽霊よりこっちのほうがよっぽどミステリだし怖い。名前の明かされてない主人公とか、探偵役の伊神さんが実は……って叙述トリックかと思ったけど、二人ともはっきりと「彼」って描写されてるからなー。

・「妖精作戦」(笹本祐一)
 約30年前のラノベ。Jコミで読んだ。転校生の美少女が実は超能力者で変な組織に攫われちゃったところを、オタク男子学生たちと謎の探偵が助けだそうとする。「〜ちゅーとろーが!」とか「わーったわーった」とかみたいな高橋留美子っぽい喋り方とか、中島みゆきのオールナイトニッポンが云々みたいな、80年代の感じが伝わってきた。いいねー。
 主人公とヒロインはほとんど喋ったこともないし、助け出してからもヒロインは置物化しちゃうんだけど、そりゃあ目の前で可愛い子が攫われたら追いかけるのが当たり前でしょう、っていうノリ。確かにそうだ!
 ラストがすげーあっさりしてるのも良かったなー。月まで行って殺されそうになって帰ってきたのに「今から学校行けば五時間目に間に合う!」て。

・「川に死体のある風景」(大倉崇裕・有栖川有栖・歌野晶午・佳多山大地・黒田研二・綾辻行人)
 このタイトルをテーマにした、6人の作家さんによる競作。全員かぶりを警戒したのか、川ってテーマなのに心中モノはなかったな。
 佳多山大地さんの「この世でいちばん珍しい水死人」が良かった。コロンビアの刑務所で、囚人でも看守でもない死体が出る。同じ頃、近くの川でも身元の怪しい死体が流れてて……ってはなし。この設定、シリーズものになりそうだなーと思ってたら、その後なってるみたい。気になる。
 「川に死体のある」小説で思い浮かぶのは、連城三紀彦の「戻り川心中」と、レイモンド・カーヴァーの「足もとに流れる深い川」かな。

111231土 12月に体験したもろもろ
 「宇宙人ポール」に出てきたヒロインの毒舌は、今後いろんなところで真似されそうだ。ていうか、したい。


映画
・「E.T.
 甘栗みたいな顔形の宇宙生物と少年が仲良くするはなし。なんで途中で仮死状態になるのかがわかんなかったので、調べてみた。
 『E.T.は低温が適温な生物で、地球の冬の暑さに参ってたところに保存BOXの冷気を浴びて元気になった』って解釈をみっけた。確かにそうかも。手に握ったチョコが溶けてなかったし、冷蔵庫を開けてたのは食料補給以外の目的があったようにも思えるし。
 そういえば、E.T.と主人公が指先つんつんする有名なシーンがどこにもなかったけど、あれはCMとかで有名になったのかな。

・「宇宙人ポール
 イギリスからアメリカに遊びにきたSFオタク二人が、本物の宇宙人に遭遇しちゃうはなし。ギャグがいっぱいで、友達と笑い転げながら観た。客もノリが良くてドッカンドッカン受けてたなー。この宇宙人が煙草は吸うわ下ネタ大好きだわで、やたら俗っぽくて親しみやすかったな。プレデターのモノマネしてて爆笑した。
 ET、未知との遭遇、エイリアン、プレデター、スターウォーズ、ベストキッドを観ておくともっと楽しく観られるかも。いくつかわかんない小ネタがあって悔しかった。クソ面白い映画なので誰も彼も観るべき。

 今年観た映画は67本。印象に残ったものを挙げておく。
 ソナチネ、仮面ライダーW運命のガイアメモリ、恋はデジャブ、キックアス、レスラー、ランボー、ショーンオブザデッド、県警対組織暴力、潮風のいたずら、フィールドオブドリームス、プロジェクトA、ヒーローショー、マルサの女、紅の豚、マッハ!、グッドウィルハンティング、宇宙人ポール。
 今年ベストは「宇宙人ポール」。



・「戻り川心中」(連城三紀彦)
 花と女とミステリがテーマの短篇集。ネトラレどころじゃないどろどろした人間関係が描かれてるけど、ミステリ部分がすごく丁寧なので、女の心理を考えていけば謎も解けるようになってる面白さもあり。えろーいえろーい。作者さん自身は「恋愛とミステリの結合はうまくいかなかった」とか反省してるらしいけど、これでうまくいってないとかマジか。
 どれも切なーい苦ーい終わり方。唯一のハッピーエンドっぽい「桐の柩」も、そこに辿り着くまでに3人死んでるし……。

・「ゼロ年代SF傑作選」(SFマガジン編集部)
 傑作じゃないのもいくつかあったけど、秋山瑞人と桜坂洋と長谷敏司の作品が特に傑作だった。
 桜坂洋さんの「エキストラ・ラウンド」は、「スラム・オンライン」の外伝。この本以外だと英訳版にしか収録されてないのがもったいない。もしかして本編書いてる時からここまで考えてたのだろうかってくらい綺麗な伏線回収がされてた。本編で「おまけ」とか「数合わせ」だと思ってた部分がまるまる伏線になっていたとは……。
 ラノベにもアンソロジーがあればいいのに。新しい作家さん探すのにすごくいい。

・「怪物がめざめる夜」(小林信彦)
 放送作家たちが「ミスターJ」という架空のコラムニストを創り上げ、人気を集めることに成功する。勢いに乗って、無名の芸人を「声のミスターJ」としてラジオDJに仕立て上げ、それも大成功。しかしミスターJはどんどん彼らの手を離れて……という話。
 噂がどんどん現実に侵食していくっていうのは、いとうせいこうさんの「ノーライフキング」を思い出した。架空の人物が一人歩きするっていうと、乙一さんの「はじめ」がそうだし、その乙一さんが好きな伊集院光はまさに「謎のDJ」だった時期があった。芳賀ゆいっていう架空のアイドルもいたねー。90年代の頭くらいに仮想現実ブームがきてたっぽい。

・「妻を帽子とまちがえた男」(オリヴァー・サックス)
 脳神経医の著者が遭遇した24例の不思議な症状。症状の説明だけじゃなくて、患者さんの背景だとか、どんなふうに不具合と折り合いを付けていったのかとかを細かく書いているので、短編小説のように読めた。
 印象に残ったのは、自分の躰の位置感覚(固有感覚)がなくなってしまった人のはなしと、新しく記憶することができなくなってしまった人のはなし。自分に置き換えて想像してみるとぞっとする。

・「放浪の天才数学者エルデシュ」(ポール・エルデシュ)
 数学者ポール・エルデシュの生涯について。80歳を越えても1日19時間ずーっと数学にのめり込み、世界中を旅しながら400人以上の研究者と一緒に論文を書いたらしい。自身も優れたプレイヤでありながら後進育成も欠かさなかった人っていうと、立川談志を思い出す。数学界の談志だ。
 彼がどんな研究をしてたのかを数式を用いて説明してくれてるんだけど、数学が苦手なのであんましわかんなかった。いちおう学部時代にグラフ理論はとったんだけどなぁ。
 読んでくうちに面白そうな匂いはなんとなく感じ取れたので、いずれ数学とは仲直りしたいと思った。

・「シュリーマン旅行記 清国・日本」(ハインリッヒ・シュリーマン)
 トロイア遺跡を発見する6年前のシュリーマンが中国と日本に来た時の旅行記。1865年の日本がどんなだったのかが外国人の目から描かれてる。「大道芸すげー!」「唐人唐人って騒がれてうぜー!」「みんな真面目すぎでうんざり」とか。
 正座のことを「踵の上に座ってる」って表現してたのがおもしろかった。たしかにそうだ。

・「スケルトン・クルー〈2〉神々のワード・プロセッサ」(スティーヴン・キング)
 キング初体験かも。怖さのツボが合わんかった。やっぱり「わからない状態」がいちばん怖いのであって、化物と言葉が通じたりとか、バチが当たったりするタイプの話はぜんぜん怖くないや。

・「シュリーマン旅行記 清国・日本」(ハインリッヒ・シュリーマン)
 トロイア遺跡を発見する6年前のシュリーマンが中国と日本に来た時の旅行記。1865年の日本がどんなだったのかが外国人の目から描かれてる。「大道芸すげー!」「唐人唐人って騒がれてうぜー!」「みんな真面目すぎでうんざり」とか。
 正座のことを「踵の上に座ってる」って表現してたのがおもしろかった。たしかにそうだ。


ゲーム
・「WHITE ALBUM2」(Leaf)
 僕はこのゲームが大好きです。
 12月23日に届いてから一週間、眠ることも忘れて没頭できたことは幸せだった。ゲーム内で何度も何度もクリスマスイヴを経験したために、現実のクリスマスイヴがいつ来たかわからなくなるほど夢中になってプレイした。心臓が苦しくなるほどつらいシーンがあったけど、クリックすることをやめられなかった。クリアしたあとも頭が向こうの世界からなかなか戻ってこなかった。そんなゲームでした。

111130水 11月に体験したもろもろ
 寒くなってきましたね。


映画
・「ワイルドバンチ
 そろそろ引退を考えている老年強盗団が、最後の仕事として軍の武器輸送列車を襲おうと企む。酒を回し飲みしたり、並んでのっしのっし歩くところが男くさかっこよかった。

・「スパルタンX
 スペインで暮らしてるジャッキーとユンピョウとサモハンが、女の子を救うためにがんばるはなし。スペイン人が中国語で話してるのを日本語字幕で観るのって変な気分。

・「タッチ 背番号のないエース
 例のあれのストーリーを劇場版ifにしたもの。出てこないキャラとかもいるけど、ぜんぜんあり。90分しかないのに、贅沢にあだち充の間をたっぷり入れてた。
 序盤の日常シーンで、南が和也に冗談っぽく「死ぬよ?」って言っててびっくりした。原作にこんな台詞あったかな。かなり残酷な台詞だと思うんだけど……。



・「星虫」(岩本隆雄)
 宇宙からやってきた虫が、世界中の人々の額に張り付く。強く拒絶すれば簡単に剥がれて死ぬし、寄生された側の感覚が強化されるメリットもあるので一旦は受け入れられるんだけど、虫はだんだん大きく成長していって……というはなし。
 ナウシカとか怪獣映画の、いわゆる「この仔は悪くないの!」系。王道青春どまんなかで面白かった〜。
 この本は2000年発行のだけど、1990年に出たやつの再刊らしい。で、2009年にも再刊されたみたい。時代考証を繕いながら、その時代ごとの「ちょっと未来のはなし」を発売し続けてるのか。良い本なので2020年にも読まれてるといいな。

・「玩具修理者」(小林泰三)
 文章に癖がなくてすいすい読めた。
「玩具修理者」
 壊れた玩具をなんでも直してくれる近所の変なひと・玩具修理者。そいつの家に、死なせちゃった赤ん坊の弟を持ち込んだら……というはなし。ネフェルピトーの能力名の元ネタはこれかな。
「酔歩する男」
 恋人が自殺してしまった過去を改変するために、脳をいじくってタイムトラベルを試みるはなし。ループもののかなり恐ろしいタイプ。ぞっとする。

・「スラムオンライン」(桜坂洋)
 MMO格闘ゲームで最強を目指す主人公と、謎の辻斬りプレイヤのはなし。なんとなく、いとうせいこうさんの「ノーライフキング」を思い出した。あの世界にネットを持ち込んで、それが当たり前になっている世界って感じ。でもゲーム自体の規模はそんなに大きくないみたい。サーバも一個しかないようだし。
 All you need is killでも思ったけど、この人の文章はカラッとしててクールでいいね。他の人が書いたらもっと感動的に盛っちゃうシーンでも、あえて抑えてるのがクール。

・「数奇にして有限の良い終末を―I Say Essay Everyday」(森博嗣)
 旧日記シリーズ。金言いっぱい。たくさん折り目をつけた。

・「四季・春」(森博嗣)
 発売日に買って積んだままになってた。奥付見たら2003年。8年越しの積ん読崩しか……。ちょうど最近「すべてがFになる」を読み返したところだったので、かなりゾクッとした。

・「ヴォイド・シェイパ」(森博嗣)
 子供の頃からずっと、山の中で剣の修業をしていたゼンくんが、師匠の死を機に武者修行に出るはなし。強さとは何かを延々悩む様子は、このところのバガボンドの雰囲気に近い。
 前のシリーズのスカイクロラが「空(スカイ)」をテーマにしてて、今回が「空(ヴォイド)」をテーマにしてるのか。「空(くう)を研ぐもの」みたいな意味になるのかな。いいタイトルだ。

演劇
・「太陽
 劇団イキウメの舞台。通常人類と、病気も老いもないけど太陽光が浴びられない人類に二分された世界のはなし。棒を使ったセットが面白い。

・「奇ッ怪
 前川知大さん脚本の舞台、のDVD。様々な怪談を語っていくうちに現実の出来事にリンクしていって、最後にはひとつの事件が明らかになるっていう、凝った作りになってた。怪談なのに隙あらばギャグを入れてくるのも前川さんらしい。

111031月 10月に体験したもろもろ
 ブクログ始めた。良いフレーズとか名言をメモっとく用途に使う予定。


映画
・「ハートブルー
 覆面銀行強盗団を追うために、FBI捜査官がサーファになりすますはなし。強盗団のボスがスリル狂でいいキャラしてるし後半おもしろくなるんだけど、前半のサーフィンシーンがちょっと長すぎて退屈だった。50分たってもまだサーフィンやってんだもん。主人公ハマりすぎ。後半スカイダイビングにもハマりだして、もう完全に仕事忘れてんなーと思った。

・「セブン
 キリスト教の七つの大罪になぞらえて起こる連続殺人のはなし。どれも嫌な殺され方だけど、僕は「暴食」が一番怖いなあ。 英語タイトルが「SE7EN」なんだから、日本語タイトルも「七ブン」にしたら良かったのに。

・「息もできない
 取り立て屋のチンピラが、似たような境遇の女子高生とビールを飲んだり散歩したりするはなし。ヒロインがいいね。美人と普通の中間って感じでリアルな女子高生感。横顔はかわいい。主人公の言葉遣いがあんまりに悪いから、韓国語のFワードを覚えちゃった。シバラマー!
 取り立て屋の社長も良かった。丸いピエール瀧みたいな顔してるから、後半きっと主人公を裏切るんだろうなーと思ってたら、裏の裏をかいて良い奴でやんの。

・「トゥルーライズ
 スパイのシュワちゃんががんばるはなし。妻の浮気調査のためにヘリまで動かしちゃう。州知事のときならほんとにそれくらいできたかも。シュワちゃんの奥さん役のひと、顔はおばさんなのに胸ぼいーんで、なんだか悔しい思いで観ていたよ。

・「Uターン
 車の故障で、荒野の真ん中にある小さな町に取り残されちゃった主人公。車の修理を頼んだオッサンはこっちの足元見てくるし、ナンパした女はビッチだし、町の不良はやたら喧嘩をふっかけてくるし、強盗に襲われるし、不幸が次々に襲いかかってくる。痛ゴラスイッチみたい。あんまりいい気分になれる映画じゃないけど、町の不気味な感じがぞくぞくした。

・「グッド・ウィル・ハンティング
 大学の廊下に掲示していた数学の難問がいつの間にか解かれてる。解いていたのは生徒じゃなくて、清掃バイトの不良青年だったというはなし。主人公の親友が終盤に言うある台詞で泣いた。

・「イージー・ライダー
 クスリの売買で稼いだ男二人が、謝肉祭めざしてバイクで旅するはなし。かなりラストの方まで事件とか起こらない。ひたすらバイクで走るシーンと、焚き火を囲んでマリファナやりながら「UFOっていると思う?」とか無駄話をするシーンが続く。ハーレーって腕疲れそう。
 すっごい長い道とか、アメリカならではって感じだ。こないだ観た「Uターン」みたいな、途中で車が故障しちゃって陸の孤島ってシチュエーションは日本では想像しにくいけど、アメリカではリアルなのかも。

・「マッハ!
 村に伝わる大仏の頭が盗まれてしまったので、坊さん見習いの青年がムエタイを駆使しながら取り戻そうとするはなし。香港のカンフーとはちょっと違う。体重を乗せて踏むように繰り出す蹴りと、当たり前のように頭を狙うヒジが特徴。痛そー。

・「パーフェクトワールド
 脱獄囚が子供を人質にして逃避行を続けているうちに、擬似親子みたいになっていくはなし。脱獄囚を追いかける警察官をイーストウッドが演じてたけど、川原でステーキを焼いたり美女と仲良くなってばっかりで特に何もしてなかった。


ドラマ
・「SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜
 カップル限定の部屋に入居するため、カップルのふりをしなきゃならなくなった男女のはなし。頭がイッちゃってる画家とかミリオタとか、他の住人も個性的で面白い。色んな映画とかゲームとかをパロってるけど、その手つきがスマートなのもいい。パロディやるんだったらこれくらい突き詰めてほしいなぁ。
 ヒロインがまったく全然美人じゃないのに、だんだん魅力的に見えてくるふしぎ。



・「スローカーブを、もう一球」(山際淳司)
 スポーツノンフィクションってジャンルをはじめて知った。成功した選手だけじゃなくて、挫折した選手だとか、諦めた選手の人生も語ってるのがおもしれー。
 伊集院さんがラジオでたまに言う「江夏の21球」って、これのことだったのね。

・「IS〈インフィニット・ストラトス〉」(弓弦イズル)
 主人公の例えボケ自分ツッコミ一人称が超絶寒いけど、ロボはかっこよかった。ヒロインが三人ともツンデレって珍しいな。
 同人誌で見かけた男装っ子が目当てだったんだけど、一巻では出てこないのかー。ウィキペディアみたら、「本作のヒロインの一人」って説明のあるキャラが5人もいる……。しかも千冬姉さん攻略不可だったのか……。
 入学初日の生徒同士で決闘することとか、男女相部屋があっさり認められてたりとか、いろいろと説明足んない気がした。

・「キノの旅(15)」(時雨沢恵一)
 「フォトの日々」はシリーズ化すんのかなー。「マニアの国」は、時系列で言うと2巻の「人を喰った話」の前日かな。

・「甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)」(山田風太郎)
 長年いがみ合っていた伊賀と甲賀がようやく和解し、末裔同士が祝言をあげようという時に、両家に殺し合いをせよとの命令が下る。その勝ち負けで徳川の世継ぎを決めようというのだった、というはなし。
 忍者っていうかミュータントに近い。さいきんのナルトが敵味方どっちも気持ち悪いのは、山風イズムとして正しい姿勢だったのか。エロい気持ちになったときだけ息が猛毒になるくノ一、えろかった。

・「僕は友達が少ない」(平坂読)
 リアジュー爆発シローって言ってる奴らがいちばんリアジューっていう教訓が込められたはなし。うーらやーましーい。
 フォントいじりはやめたほうがいい。

・「MORI LOG ACADEMY(1)」(森博嗣)
 日記シリーズ。もう六年くらいまえ? 時が立つのは早い……。

・「魔球をつくる―究極の変化球を求めて」(姫野龍太郎)
 物理が苦手なので半分くらいチンプン。仮説や未解決の部分も多い。2000年発行なので、近著を読めば解決してるかも。筆者の人柄というか、変化球研究に対する夢中っぷりが伝わってきておもしろかった。浦島太郎っぽい名前は本名なのかどうか。

・「どんがらがん」(アヴラム・デイヴィッドスン)
 SFとミステリを、宗教とか呪術とかで味付けした変な短編集。すんごく読みにくいしハズレ方もでかい。意味わかんないのはほんとにわかんない。でもたまに大当たりを出す。そんな感じ。
 特に気に入ったのはこの3つ。

「さあ、みんなで眠ろう」
 どっかの惑星で、人間によく似たヤフーって原始人が発見される。狩りの対象にされたり慰みものにされたりして雑に殺されてるそいつらを、主人公がどうにかして救おうとするはなし。ラストが切ない。

「すべての根っこに宿る力」
 冒頭からしばらく、主人公の体調がどれくらい悪いかって描写が延々と続くだけで退屈だなーと思ってたら、たった一文で本格ミステリになっちゃった。この犯行動機はおもしろいなー。
 ただ、タイトルがほとんど内容と関係ない。

「どんがらがん」
 SFだけどドリフターズ的な要素もあるし、異世界召喚ものっぽくもあるという、かなり今っぽいネタの短編だった。わかりにくいけどギャグいっぱいだし、ラノベっぽいかも。
 猿の惑星が1963年でこれが1966年か。アレんとこはもろ影響を受けてるな。

110930金 9月に体験したもろもろ
 まさか敬老の日に祖母の通夜をやるはめになるとはねー。


映画
・「ボーン・アイデンティティー
 記憶喪失の元殺し屋が古巣をボコボコにするはなし。ヒロインがケツアゴであんまり可愛くない以外はおおむね面白かった。「指紋を拭きとれ!」ってやたら言うくせに、バスルームで思いっきり散髪してて笑った。

・「紅の豚
 飛行機乗りの豚のはなし。ずいぶんまえに観たと思うんだけど、すっかり筋を忘れてた。この大人でカッコイイ雰囲気は、小学生の僕にはピンとこなかっただろうなーと。海やら空やらエンジンの音やら、ぜんぶ良いなこれ。ダブルヒロインがどっちも魅力的。どっちかっていうとフィオ派。

・「マイノリティ・リポート
 犯罪予知ができるようになった世界で、警官に未来殺人罪の疑いがかかっちゃうはなし。この犯罪予知システムがかなりお粗末なのは飲み込むとしても、なぜか身の潔白を証明しようともせずに逃げまわる警官の気持ちがまったくわからないまま映画が終わっちゃったー。
 未来の警察が持ってる武器が、「殴られるとゲロを吐きたくなる棒」て。

・「ミッドナイト・ラン
 賞金稼ぎが賞金首をニューヨークからロスまで護送しようとする。けど他の賞金稼ぎやらマフィアやらFBIも同じ賞金首を狙ってて……というはなし。バディものかつロードムービーになってていい感じ。一時的に敵と手を組んで危機を切り抜けるって展開、燃えるなぁ。
 アメリカには保釈金を貸してくれる会社があって、トンズラされると本当に賞金稼ぎを雇うらしい。へえぇ。

・「クライム&ダイヤモンド
 亡き奇術師が隠したダイヤモンドを、彼の娘と詐欺師が追う。脚本家が映画好きなのか、ところどころに映画ネタを挟むだけじゃなく、この話の構造自体も回想=映画になってるって徹底ぶり。映画の名台詞で会話する殺し屋さんがいいキャラしてる。

・「ボーン・スプレマシー
 元殺し屋がふたたび立ち上がるはなし。極秘データにアクセスしようとしたら「○○計画用の極秘ファイルです! 閲覧不許可!」ってメッセージが出てて、極秘の意味ないじゃんって思った。

・「ガメラ 大怪獣空中決戦
 亀怪獣と鳥怪獣が東京の町を壊しながら大暴れするはなし。ヒロインあんまし可愛くないなぁと思って調べたらセガールの娘だった。ギャオスが東京タワーに巣を作って、夕陽をバックに佇んでるシーンが好き。


小説
・「サバイバー」(チャック・パラニューク)
 カルト教団の生き残りが飛行機をハイジャックして、落下するまでのあいだブラックボックスにむけてひたすら人生を回想し続けるはなし。章番号も47から1までどんどんカウントダウンしていく形になってて凝ってる。
 主人公とヒロインの境遇が特殊すぎてまったく感情移入できないので、ちょっと読みづらいかも。でも次々に変なことが起こるからぐいぐい読んじゃう。

110831水 8月に体験したもろもろ
 コミケ楽しかったー。参加した合同誌も売れてるようで何より。


映画
・「ランボー 怒りの脱出
 ランボーがベトナム捕虜を助けるよ! たくさん人を殺しながらね! というはなし。前回といい今回といい、トラウトマン大佐無力すぎじゃね? ものすごい口だけ星人に見える。

・「バッドボーイズ 2 バッド
 マーカスとマイクがキューバの麻薬王をどうにかしちゃうよ! というはなし。相変わらずコンビの掛け合いが面白い。話は三つ巴四つ巴のごちゃごちゃでちょっとわかりづらいかも。カーチェイスが金かかってたなぁ。何十台クルマぶっ壊したんだろう。この死体をおもちゃにする感じは、「ホット・ファズ」とか「トロピック・サンダー」に受け継がれてる気がする。

・「カシム・ザ・ドリーム ~チャンピオンになった少年兵~
 拉致されて人殺しをやらされてたアフリカの少年兵が、米国に亡命してボクシングのチャンピオンを目指すはなし。軍で習った暗殺術を取り入れたパンチとかを繰り出すのかなーと思いきや、これ実話だった。なまなましい。「拷問は楽しかったよ。子供だったから罪悪感とかもなかった」とか真顔で言ってるのが超こえー。

・「アルティメット・ランナーズ
 建物をよじ登ったりしながら街中を走り回るフリーランニング!? なにそれ超おもしろそう! と思って観たら格闘技大会だった。つまりエアギアと同じ感じのがっかりだった。よくわからないところをメモしながら観てたんだけど、あまりに多すぎて途中からやめた。この試合は何したら勝ちなの? 勝つとどうなるの? 試合より先に映画が終わっちゃったからすべては謎のまま……。
 いやなんかほんとすごい映画だった……。2010年につくられたとは思えない……。


小説
・「ぐいぐいジョーはもういない
 百合女子野球もの。ぎりぎりまで減量を重ねたって感じの文章。きちんとした日常シーンは6章でやっと描かれるくらいだし、一言も喋らないチームメイトがいるくらい。ミニ四駆のボディだったらコーナリングで折れちゃうよってくらいの軽量化。そこがクール。
 ここまでして浮かせた文字数をじゃあ何につぎ込むのかっていうと、それはもちろん試合シーン。9回まで試合を丁寧に描けば、日常描写がなくても一言も喋ってないキャラでも好きになれるはず! っていう作者の自信を感じたし、実際そうだった。すごいけど、相当な賭けだったろうなと。女子校で、バッテリーが好き合ってたらいくらでも脂っこくできたのに。食い足りなさは正直ちょっとあるけど、クールでかっちょよかった。

・「ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様
 女投手が廃れた野球部を再生しちゃうはなし。こないだの「ぐいぐいジョー」が書かなさすぎなら、これは書きすぎな気がする。初心者向けに野球の細かい説明をするのはわかるけど、いくらなんでもヒロインが登場するまで50ページはかかりすぎ。野球部が揃いだすと面白くなってくるので、最初の280ページを耐え切れる人ならオススメ。

・「ソードアート・オンライン(7) マザーズ・ロザリオ
 メインの話は4巻で終わっちゃってたし、GGO編は一応過去の因縁が出てくるもののALO編とほとんどおんなじ流れだったし。正直、最初のころクラスの面白さはもう味わえないかなーと思ってたけど、また盛り返してきたねー。
 ゲームの中で本当に死ぬかもしれないヒリヒリ感はなくなっちゃったけど、『仮想世界でしかできないこと』をテーマにしつつ、アクセルワールドに繋がる要素がちらほら出てきてるのもぞくぞくする。「キリトが本気で闘う機会はもうこないかも〜」っていう、本気で闘うフラグも出てきたし、今後が楽しみ楽しみ。

・「ゴールデンタイム(3) 仮面舞踏会
 リンダ……。

・「魔法科高校の劣等生(2) 入学編(下)
 一巻持ってないけど購入。こんな顔だったのか。主人公の無双っぷりも、ここまで突き抜けてくるとセガール映画みたいで爽快。実は忍者の弟子だったのだ……あと魔法機具も自作できるのだ……オリジナル魔法を開発してるのだ……そして元軍人だったのだ……。


ゲーム
・「ICO
 霧の城の中を、女の子の手を引きながら歩きまわるゲーム。高いところを歩かなきゃいけない場面が多くて、終始足がすくんで股間がヒュッてしてた。いい雰囲気。


イベント
・「大東京ポッド許可局“日比谷公会堂に2000人集めたい”論
 Podcast番組「東京ポッド許可局」の公開トークイベント。ゲストはRHYMESTERの宇多丸さん。サンキュータツオさんの「表現者過多なのか批評者過多なのか区別がつかない」って話がすごく興味深かった。

・「B Boy Park
 みんなyoyo言ってた。

110731日 7月に観た映画
 今月は18本観た。

・「マルサの女
 ラブホテル経営者の脱税を国税局査察官の女性が暴いていく。冒頭数秒でおっぱいが出てきたり、チョイ役にもしっかりキャラが付いてたり、やっぱり伊丹作品はセンスとサービス精神の塊だよなぁ。あとこのテーマ曲いいね。たーららたーららたーら♪

・「処刑人
 敬虔なクリスチャンの兄弟のもとに、「悪人は殺してもよい」という神の啓示が下る。神の仰せのままに悪党を片っ端から殺していく兄弟。やってることがアレなので人を選ぶかもだけど、デスノートで月派だった僕には御馳走映画。あのFBIの捜査官、いいキャラだったからもうちょい見せ場が欲しかったなぁ。「イングロリアス・バスターズ」のランダ大佐ぐらいの有能なライバルになってほしかった。
 兄弟たちのことをどう思う? ってインタビューされた町の人達の半分くらいが「ノーコメント」だったのがリアルというか。冒頭で神父さんの言っていた「悪党より善人の無関心のほうが恐ろしい」を体現してる結果になってるのが怖い。

・「蛇拳
 蛇形拳と鷹爪拳、ふたつの流派が覇を争う! なぜかはわからないけど! というはなし。蛇拳を習うとき師匠と約束した三つの誓いをことごとく破ったうえに、勝手にアレンジまで加えた主人公のおおらかさよ。

・「ランド・オブ・ザ・デッド
 一部の特権階級層の為にひたすらゾンビを狩り続ける傭兵たちのはなし。知性のある、仲間想いのゾンビが出てくるんだけど、こいつの振る舞いを見ていると次第にゾンビ側を応援したくなっちゃうから不思議。

・「ヒーローショー
 ヒーローショーのヒーロー役が悪役の女を寝取ってしまったので、舞台上で本気のどつき合いが始まってしまう。お互い用心棒を呼んだりして報復が報復を呼び、最後には死者が……というはなし。実際に起こったリンチ事件をモデルにしてるらしい。
 ジャルジャルの後藤淳平さんの演技がとにかくすごい。大阪出身ってことがまったくわからないくらい完璧に千葉県のヤンキーになりきってる。いるよこういうの! 近所にいっぱい!

・「スーパーサイズ・ミー
 一ヶ月間マクドナルドのメニューだけを食べる生活をしたら人体にどんな影響を与えるのか、監督自ら実験してみるドキュメンタリ映画。この映画を公開して6週間後、マクドナルドはスーパーサイズ(1,200ccのコーラ、230gのポテト)を廃止したらしい。
 一ヶ月間マリファナを吸い続ける「スーパー・ハイ・ミー」って映画もあるらしい。日本ではDVD化されないだろうなぁ。

・「プロジェクトA
 ジャッキーとサモハンとユンピョウが海賊たちを何とかしちゃうよ! というはなし。自転車を使ったアクションがすごいよかった。有名な時計塔のシーン、地面に首から落ちてるんだけど大丈夫だったのか……。潜入スパイものになったり、相棒ものになったり、軍隊生活ものになったり、サービス盛り盛りなのがよい。

・「フィールド・オブ・ドリームス
 トウモロコシ畑を経営する主人公に、ある日「それを作れば、彼が来る」という謎の声が届く。声に導かれるまま農場に野球場を作ったら、昔の有名な選手が次々現れちゃうというはなし。どうやって球場を作るかって話だと思ってたら、開始16分で完成してた。

・「俺たちに明日はない
 ボニーとグライドの銀行強盗カップルがアメリカ中を荒らしまくる。1930年代に暗躍した同名の二人がモデルらしい。バッカーノのあの二人とか、ブギーポップのホーリィ&ゴーストとか、色んな作品に影響を与えてるんだろうな。クライドの顔、「ohマイキー」のマイキー父にそっくり。

・「
 ツンデレお嬢様が気になるイケメン弁護士の実家に行ったら、とつぜん鳥たちが大暴れして人間を襲い始めちゃうというはなし。主人公がオープンカーに乗ってるのを見てわくわくしてたのに、すぐルーフを出しちゃってがっかり。走行中に襲えよそこは!

・「ナチュラル
 才能はあるけど不幸な事件でデビューできなかった野球選手が、おっさんになってからメジャーに復帰するというはなし。「サヴォイスペシャル」のとこ、すげーいいね……!
 ビッチに誑かされると途端に打率が落ちて、初恋の人と散歩するだけでホームランばかすか打つようになる主人公。そうか、野球のうまさとは童貞力だったのか……!

・「ベスト・キッド
 いじめられっ子が日系人のミヤギさんに空手を習って成長していくはなし。ところどころ中国と混同されてる感じはあったけど、面白かった。試合で勝った途端いじめっ子たちが改心していくのは、やはり東洋の神秘なんだろう。
 るろ剣の操の「怒りの怪鳥蹴り」はこれが元ネタなのかな。

・「ヒート
 凄腕の強盗と凄腕の刑事が、お互いに同類の匂いを嗅ぎとりながらも決着をつけるはなし。「ダークナイト」が参考にしたっていうのがよくわかる。男くさいけど良い映画。
 ただ171分は長いね、やっぱり。保護観察中にキッチンで働いてるアイツのはなしとか、まるまる要らないような気がするなぁ。黒人兄弟から情報を引き出すシーンもいらない。いろいろ引いたら2時間ちょいでまとまった気がする。

・「ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~
 イスラム諸国に行って、町の人とかに「オサマ探してるんだけど、どこにいると思う?」って訊いてまわるドキュメンタリー。こういう命がけの馬鹿、嫌いじゃないよ。イスラム教徒って全員テロ賛成してるイメージがなんとなくあったけど、実際はもちろん反対してる人だっているし、平和主義の人の方が圧倒的に多いんだよなぁ。オサマが殺された今、この監督はどんな心境なのかなぁ。
 「オサマ・ビン・ラディン? 誰だそれ」「アメリカにテロを仕掛けた人です」「よくわからんが、両方共くたばれ」笑った。

・「ゾンビランド
 「ゾンビから生き延びる32のルール」を課して今まで生き延びてきた主人公が、ゾンビ殺しの達人なおっさんや詐欺師姉妹と知り合って、ゾンビがいないと噂の遊園地を目指すロードムービー。ルールってつまり、ゾンビ映画のお約束のことなんだな。「死んだと思っても油断せずにもう一発撃つ」とか「後部座席に注意する」とか「トイレ中に用心する」とか、お約束を使ってピンチを切り抜けていく。
 面白かったけど、エドガー・ライトが撮ってたらもっと面白かったんじゃねぇかなぁ。ただのパロディじゃ済まさない作品になってたはず。ビル・マーレイ本人役は確かに笑ったけど、本筋とまったく関係なかったしなぁ。
 特典映像がなぜか「髭男爵による解説」なんだけど、意図がまったくわからない。うしろからゾンビが襲いかかってもこないし、フツーに解説して終わっちゃった。

・「ぼくのエリ 200歳の少女
 いじめられっ子の隣家に引っ越してきたのはヴァンパイアの少女だったという話。雪、夜、ナイフ、血、美少年少女が揃うとまー画になること。ヴァンパイアの少女より、いじめられっ子の少年のほうが遥かに可愛いというのはいかがなものか。金髪のさらさら長髪で、白い肌が寒さでほんのりピンクになってて、声変わり前って! 裸になるシーンがやけに多いのも、そういう需要を考慮したのでは。
 設定や生い立ちについてほとんど説明がないまま終わったけど、これってつまり、あのおじさんと同じ運命を辿ることになったってことだよね……切ねえ。

・「バッドボーイズ
 強奪されたヘロインを追う黒人コンビ刑事アクション。「ホット・ファズ」の元ネタその2。途中で身分詐称もの?の要素も入って飽きさせない。このコンビの掛け合い、ずっと聴いてたいくらい良いなぁ。

・「潮風のいたずら
 高慢ちきな金持ち夫人が海に落ちて記憶喪失になる。貧しい大工がそれを利用して、彼女を妻だと偽って家庭に迎え入れちゃうという話。一緒に暮らしていくうちに、どんどん明るくて素直な性格になっていく彼女が魅力的。大工の連れ子が彼女に懐いていく描写が丁寧で、だから後半泣ける。
 カート・ラッセルは河島英五に似てるなぁ。男前の度合いは、やはり首の太さだ。

110630木 6月に観た映画
 今月は13本観た。

・「ビートルジュース
 幽霊の夫婦が、自分たちの家に引っ越してきた家族を何とか脅かして追いだそうとするはなし。吹き替えの西川のりおが頑張りすぎてて終始アレな感じに。。

・「県警対組織暴力
 ヤクザと持ちつ持たれつでやっていた警察に、癒着を嫌う班長が新たにやってくる。私的な交流を禁止され、仲の良かった刑事と若頭の関係にもヒビが入ってしまう、みたいな。菅原文太と松方弘樹がもー色気ありまくり。車のボディを蹴りまくる菅原文太のシーンとか、「こんにちは赤ちゃん」が流れるなか裏切り者を刺し殺すシーンとか、川谷拓三が取調室でボコボコにされるシーンとか、きついんだけど面白い。

・「ショーン・オブ・ザ・デッド
 笑えるゾンビ映画。でもしっかりパニックもあってドラマもある。ゾンビの真似をしながら歩いてゾンビをやりすごすシーンとか最高! パロディ多めなんだけど、ちゃんと自分のものにしてる感じ。タランティーノと友達なのもわかるなぁ。

・「二代目はクリスチャン
 教会の尼さんがヤクザと結婚したその日に旦那が殺されてしまって、二代目親分になっちゃうって話。ラノベでやっても受けそうな設定だな。志穂美悦子がとにかく綺麗……。もうちょいアクションしてほしかったけど。血まみれのウェディングドレス姿で二代目襲名するところと、ピンクのガーターベルト姿のところがとてもよい。とても、よい。

・「僕らのミライへ逆回転
 レンタルビデオ屋の店員が、手違いでビデオの中身を消しちゃう。店長にバレないように自分たちで映画を撮り直してたら、それがオリジナルより人気が出ちゃうってはなし。ジャック・ブラックはどの映画でもジャック・ブラックだなぁ。大好き。

・「キュア
 喉元をX字に裂く手口の殺人事件があちこちで起こる。犯人はそれぞれ別の人なのに何故? って話。よくわかんないけど要所要所で怖い。とくにラストが……。

・「ランボー
 ベトナム帰りの軍人が、たった一人で戦争をおっぱじめちゃうはなし。序盤の逃亡シーンが「アポカリプト」の元ネタになったのかなぁと思った。

・「ビッグ・リボウスキ
 年がら年中酒のんでボウリングしてるだけのおっさんが、同姓の大金持ちと間違えられて誘拐事件に巻き込まれる話。ところどころ入るアートっぽい映像はいらないなぁ。犬とか、カウボーイのおっさんとか、やけに出てくる電話とか、私立探偵とか、伏線だと思ってたものが結局何でもなくてがっくし。

・「レスラー
 かつてスターだったプロレスラの20年後のはなし。度重なる試合で肘とか膝はぼろぼろ。痛み止めの飲み過ぎで心臓は止まりかけてて、耳はほとんど聴こえてなくて、娘と絶縁してて、でも客の歓声を浴びると全部忘れられるからリングに立っちゃう。格好良いけど悲しいラスト。

・「ダーティ・ハリー
 快楽殺人犯スコルピオを追い詰めてく刑事ハリー。でも不当捜査を楯にされてなかなか逮捕できない。しょうがない。撃つか。撃っちゃうか。例の眩しそうな目付きで撃っちゃうか……というはなし。イーストウッドかっけー! 警察が犯人の要求をホイホイ飲み過ぎとか、いくら不当捜査でもこんな危ない奴を釈放はねぇだろとか、いろいろツッコミどころはあるけどおもしろかった。

・「仁義なき戦い
 大恩ある組長のために刑務所にまで入った主人公。しかし出てきたら組は内部抗争でごったごた。みんな誰かを蹴落そうと必死になってる。というはなし。暴力の連鎖に主人公は心底嫌気が差したんだろうなーってのがラストシーンに表れてる気がする。あそこで目を付けられたら自分の身も危ないのに、主人公は誰も殺さないで帰る。もう誰かの利益になるような殺しは絶対やるもんかって決意なんだろうな。

・「月に囚われた男
 三年間、一人で月資源採掘を行っている男。あと二週間で愛する妻子の待つ地球へ帰れるんだけど、採掘中に事故が起こっちゃう。目覚めると記憶に欠落があって……というはなし。舞台セットを無駄なく使い切ってる感じがいいねー。要所要所で韓国語使ってるのは監督の趣味? この監督の「ソース・コード」って次回作、どうやらループものらしいので要ちぇき。

・「赤ちゃん泥棒
 五つ子誕生のニュースを見た子供の出来ない夫婦が、五人もいるなら一人くらいOKだろうと赤ん坊を盗んじゃう話。「ホット・ファズ」の参考になったというのが非常に納得いく雰囲気。ギャグとアクションがいいかんじで共存してる。ラストの「夢」に泣いた。なんつうの、「オトナ帝国の逆襲」のヒロシの回想みたいな破壊力。泣いちゃうよもう。
 おんなじシーンを繰り返すとことか、ギャグがアクションの伏線になってたりとか、ホット・ファズはここを参考にしたんだなーってのがわかって面白い。道路に置かれた赤ん坊の撮り方なんか、ホット・ファズのアヒルのシーンまんまだ。

110601月 6月までに体験したもろもろ
 いろいろ頑張ってるよ。

小説
・「ワールドエンドライツ」(花房牧生)
 MMORPGの中に行方不明の妹がいるかもしれないと聞いて主人公ががんばるはなし。設定からしてどうしてもSAOと比較してしまうんだけれども、ちょっと説明足りない気がするー。「行方不明の妹を見つける」って目的と「ゲームをクリアする」って行動があんまし繋がってるように見えなかったのが最大のひっかかりなのかも。ある学園の学生しかプレイできないゲームなので、ファンタジー世界なのにみんな制服着てるのがちょっと新しい、かも。

・「All You Need Is Kill」(桜坂洋)
 新米兵士が初出撃の2日間を延々ループ、死んだり死なせたりしながら強くなっていく話。ぐあー暗いきつい切ない。でも面白い。大人な雰囲気だった。

・「魔法科高校の劣等生」(佐島勤)
 魔法が科学技術のひとつとして見なされてる世界のはなし。はじめはただの主人公最強モノかと思ってたけど、精神的に成長できない設定になってるだけなんだな。そんな主人公を見て、主人公以外のキャラがみんな成長していく話なんだなぁ。

・「ログ・ホライズン」(橙乃ままれ)
 ゲームの中に入っちゃうものと異世界召喚ものの合いの子みたいな設定。ぐうたら姫と妖怪騎士のカップルもえる。

・「僕僕先生」(仁木英之)
 裕福なニート青年と少女仙人がイチャイチャするはなし。児童文学っぽい。甘々でたまらん。

・「魔法少女を忘れない」(しなな泰之)
 元・魔法少女が出てくるけど別に魔法とか使わない。ウルトラマンが出てこない回みたいな感じ。キャラとか展開はありがちっちゃあありがちだけど(文化祭で男メイド喫茶やったりとか、そこで女顔の主人公が人気でちゃったりとか)、最後のほう良かったなぁ。「魔法少女が特別なんじゃなくて、そもそも普通の女の子がすでに謎でいっぱいなんだぜー」ってテーマもいいねー。

・「モノレールねこ」(加納朋子)
 非ミステリ系の短編集。解説にもあったけど、ザリガニの一人称で泣かされるとは。うるうるして他の乗客に不審がられるので、電車内で読むのはおすすめしない。

・「ゴールデンタイム2 答えはYES」(竹宮ゆゆこ)
 大学ラブコメ。「戦場カメラマン」とか「iPhone」とか「オードリー」とか、数年後に読んだらちょっと寒いような単語をあえて使うことでライブ感出してるなーとおもった。リアルタイムで読むべき。

映画
・「キック・アス
 ヒーローに憧れる青年が本物のヒーローに逢って成長していく話。主人公のコスチュームはどう見ても仮面ライダーの雑魚戦闘員。普通のガリガリ高校生だから戦闘力は皆無なんだけど、あるきっかけで体が少し頑丈になってる。そのあたりの事情説明がうまい。

・「市民ケーン
 かつて新聞で財を成した孤独な老人ケーンさんが、「薔薇のつぼみ」という言葉を残して死んだ。その言葉の意味を探るため、記者が彼の過去を辿っていく。実在の新聞王がモデルらしい。

・「恋はデジャ・ブ
 天気予報士が田舎町の祭りを取材に行ったら、吹雪で帰れなくなる。仕方なく一泊して起きたら、また祭りの日の朝。次の日も次の日もずーっと祭りの日。ループ! って話。ループを利用してナンパしたり現金輸送車を襲ったりするけどだんだん飽きてきて、しまいにゃ自殺してみるんだけどそれでもループを抜け出せない。繰り返していくうちに嫌いだった田舎が好きになってきて、ひとりひとりを幸せにしていく、みたいな。おもしろい!

・「ロッキー
 なんとなくストーリーを知ってるつもりだったけど観たことない映画シリーズそのいち。エイドリアンが意外と老け顔だったこと、有名な「エイドリアーン!」って台詞は、試合の判定が出る前に発したものだってことを知った。ロッキーにとっては世界チャンプに勝つことなんて最初から狙ってなくて、15ラウンドの試合を倒れず戦い続けることで、自分がただのゴロツキじゃないことを証明したかったんだな。だから判定が決まる前なのに、嬉しそうにエイドリアンの名前を叫んだのね。

・「ラストアクションヒーロー
 シュワルツェネッガーに憧れる少年がアクション映画の中に入っちゃうはなし。絶対に弾切れしない銃とか簡単に叩き割れるガラスとかのお約束につっこみを入れつつも、それがのちのちのテーマにつながるのがうまいなぁ。

・「未知との遭遇
 夢見がちなおじさんが宇宙人に会いたくてがんばるはなし。よく考えると良い話じゃないし、後半何やってるかよくわかんないけど、ラストのあれはよかったなぁ。主人公が羨ましい。

・「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
 気になる女の子と付き合うために、次々襲いかかって来るトンデモ超人な元カレを倒していくっていうはなし。ギャグのタイミングとか緩急がばつぐんで、終始笑いっ放しだった。

イベント
・「散歩する侵略者
 劇団イキウメの舞台。ある能力を持った宇宙人たちのはなし。小説版読んであらすじ知っているはずなのにラストシーンでうるうるっときた。

・「ブルーマン
 顔を青く塗りたくった人がやるパフォーマンス? ジャグリングとか、楽器を演奏したりとか、お客さんを舞台に呼んで一緒にコントをやったりとか。ブルーマン劇場にある「カフェ」というのはゴミ箱兼丸テーブルふたつのことなので、腹ごしらえは別のお店でしておくことをおすすめ。ホットドッグとか買えるけど座席は飲食禁止だし、食べるところがないよ。

110131月 1月に観た映画
・今年は映画より小説と言いつつ、ぽつぽつ観ちゃったりしてる。

・「ソナチネ
 沖縄でヤクザたちがドンパチドンパチ、と思ってたら違った。抗争が起きるまで暇を持て余したヤクザたちが、浜辺で相撲を取ったり花火をしたり釣りをしたり、遊んでるシーンが映画の半分くらい。これが妙に面白い。中学生男子がはしゃいでるようでもあり、もうすぐこいつら死ぬんだなぁ……な悲しさもありみたいな。あとこのテーマ曲、リーフの「雫」のテーマに似てるね。
 ロケット花火の打ち合いに拳銃を持ち出したりとか、フリスビー投げてクレー射撃ごっこやったりとか、ヤクザならでは(?)の拳銃を使った危ない遊びには笑った。「ちょっ! 危ないっすよー!」どころじゃないだろそれ。

・「マッドマックス
 ヒャッハァーな暴走族と警官のカーチェイスもの。この世界での暴走族の執念たるや。ナンパに失敗しただけで地の果てまで追っかけてくる。ラストの小悪党の末路があわれだ……。

・「スペースカウボーイ
 宇宙に行けなかった宇宙飛行士たちが、ジイさんになってもう一度宇宙を目指すはなし。トレーニング風景とかはすごく面白いんだけど、宇宙に行ってからは、これインデ何デンスディだよ……って展開が続く。
 たぶん、主人公たちの目的である「宇宙へ行くこと」が映画の半分くらいで達成されちゃったからじゃないかなと。地球を救うとか無事に帰るとかっていう目標は、宇宙に行ってから急に決まったものだし。オネアミスみたいに、宇宙に行くまでの話にするべきだったかもね。
 ジイさんと若い娘の恋愛が一番のSFシーンかもしれない。

・「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
 不死身の傭兵集団NEVERと、悪の仮面ライダー・エターナルが主人公たちの街を占拠。TVシリーズはまったくノーチェックだったけど楽しめた。二人で一人の仮面ライダーってそういう意味なのね。松岡充演じるエターナルが敵ながらめちゃくちゃカッコイイ。「地獄を楽しみな」とか「終わりだ。過去の仮面ライダー」とか、ぞくぞくするような決め台詞を吐きなさる。ふはー!
 最後の変身シーンでフィリップがとる仕草がもう涙涙。すごい! すばらしい! テレビシリーズも観たい。

101231金 12月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。67/50。

・「第9地区
 南アフリカに降り立ったエビ型宇宙人が難民として隔離されている世界。難民収容担当の主人公は宇宙人が隠し持っていた液体を浴びてしまい宇宙人化していく。遺伝子研究の貴重なサンプルとして政府に追われるわ、宇宙人にしか扱えない武器が使えることでギャングに狙われるわ。
 感想みっけるたび絶賛の嵐だから相当ハードル高くして観たんだけど、軽々と越えていってしまった。いい映画だ。先に観た父は寝たらしいけど。

・「エグザイル/絆
 幼なじみの5人のマフィア。その一人が組織のボスに反旗を翻したため、2人が彼の命を狙い、もう2人が彼を守るという構図に。ほとんどないセリフ、直立不動で撃ちまくるアクション、男同士のホモソーシャルな仲の良さ、くぁー! もー! もーかっこいいなこいつら!

・「ガタカ
 遺伝子操作によって子供が作られ、持っている遺伝子の優劣で社会的地位が決められる世界。自然出産で産まれた主人公は宇宙飛行士の夢を持ちながらも、「不適正者」のため試験に落とされていた。そこで、適性者の身分を金で買い、別人になりすまして試験をパスしていく、みたいな。
 劣った遺伝子だろうが何だろうが、死ぬ気でやれば不可能を可能に出来るんだぜーって主人公の叫びがかっこ良かった。優秀な遺伝子を持ってても不慮の自己で良い人生を送れなかったりとか、色々考えさせられる。でもヒロインはあんまりかわいくない。

・「スティング
 詐欺師が師匠を殺したギャングの親玉に復讐するため、大掛かりな詐欺を仕掛けるはなし。chimumuさんが「観客も二度ほど騙される」って言ってた意味がわかった。

・4月から数え始めて、今日まで67本を観た。うち4本が劇場新作。タンポポ、レザボア・ドッグス、ホット・ファズ、アメリ、ヒックとドラゴン、十三人の刺客、第9地区、あたりが特に面白かった。

・映画の他にミキキした面白いものも書いておく。劇団イキウメの舞台を2回観に行って、ダイアログ・イン・ザ・ダークってイベントに参加して、柳家喬太郎さんの独演会にも初めて行った。エロゲは7本やったかな。小説はSAOにハマった。
 来年は小説を読んだり買ったり少し書いたり収納したりしよう。

101130火 11月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。63/50。

・「男たちの挽歌2
 偽札製造に関わってるマフィアに、元マフィアの主人公が立ち向かう。チョウ・ユンファは前作で死んだマークの双子の弟・ケンとして再出演。今回も二丁拳銃を撃ちまくってカッコいい〜。ラストバトルは燃える構図がわんさかだった。

・「異人たちとの夏
 12歳のころに死んでしまった両親と、40歳になって再会する。中盤からだくだく泣いてた。一緒にすき焼きを囲むシーンとかもう……! もう……! でもラストのほうのホラー描写が激しく蛇足。名取裕子このとき31歳くらい? 若いけど既にちょっとおばさんっぽくて、主人公を誘ってるのに全然エロくないなー。

・「続・座頭市物語
 前作で心ならずも斬ってしまった平手の墓参りに行く途中、またもや面倒事に巻き込まれる市なのであった。市の兄・隻腕の与四郎として、勝新太郎の実の兄・若山富三郎が出演。兄弟対決がしびれる〜。オチがなんとも切ないというか怖い。
 前作の最後で「もう殺し殺されなんか御免だ」って仕込み杖を寺に預けてたと思うんだけど、一年後の今作の冒頭であっさり新しい仕込み杖持ってた。やめようと思ってもやめられない運命なんだろうなぁ。

・「デスペラード
 マリアッチ(ギター弾き)の男が、恋人を殺された復讐のため、ギターケースに銃を詰めて大暴れ。一応「エル・マリアッチ」の続編だけど、主人公役がアントニオ・バンデラスに変わってるし、設定も変更あり。
 ギターケース型マシンガンとかギターケース型ロケットランチャとか、トンデモ武器を撃ちまくるのがたーのしー! アントニオ・バンデラスって超えろいな。

・「カプリコン・1
 火星への有人飛行の直前に突然降ろされた乗組員たち。実は生命維持装置に不具合が見つかったものの計画を延期するわけにはいかないので、撮影セットを使って火星に行ったふりをしろという。だが帰還中の無人シャトルが炎上してしまい、彼らは辻褄合わせの為に命を狙われる。
 事態に気づいたNASAの人が突然消されて、記録も何もなかったことにされちゃうのがすごい怖かった。お国が本気だすと、ひと一人なんてあっというまに消されちゃうのだなぁ。

・「ハイ・フィデリティ
 恋人が出て行ってしまった理由を見つけるため、自分のどこが悪かったのかを歴代の元彼女に聞いて回る話。主人公は中古レコード店の主人なんだけど、従業員たちとのロックうんちくの長いこと長いこと。好きな曲を集めたテープとか作ったなぁ。
 強烈なオタクを演じさせたらジャック・ブラックの右に出るものはいねーな。平野耕太の「以下略」がハリウッド映画化されたら、コータ役はこの人しかいない。

・「完全なる飼育
 女子高生をさらって監禁しちゃって段々両思いになっていく危ない話。当然えっろーいシーンもある。ウヒョーおっぱいおっぱーい。きほん重たーくてえろーい雰囲気なんだけど、同じアパートに住んでる人たちとの和気あいあいアパートコメディとかもあって、不思議な雰囲気になってる。

101031日 10月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。56/50。

・「アイアンマン
 器製造会社の社長さんが、自分が作った兵器を破壊するためにパワースーツを着込んで大暴れ。うなれ社長パーンチ! 社長ビーム! かっこいい! なんとなく、ロト紋のイマジンっぽいよねあの顔。

・「イントゥ・ザ・ワイルド
 有名大学を卒業したエリートが突然アラスカを目指して旅に出ちゃう。実話らしい。中3の夏休み、自転車でふらーっと一人旅に出たことを思い出した。

・「トロピック・サンダー 史上最低の作戦
 リアルな戦争映画を撮ろうとして、本物の戦場に駆り出された役者たち。ロバート・ダウニー・Jrがアイアンマンの社長と全然違う演技してる。黒人になりきろうとして皮膚の色まで変えちゃう役者の役。「俺ら黒人バカにしてんのか?」「おまえ白人だろ!」わろた。

・「プリティリーグ
 戦時中のアメリカで設立された女子野球チームのはなし。がんばれベアーズに続いてまたアル中が監督か。なんか元祖があるのかな。
 婆さんになった選手たちが再会するところとかやめてくれー! 涙腺がー! うわー!

・「ひとごろし
 武芸がからっきしの臆病な武士が、槍と刀の達人を上意討ちしようとする。「あんたと斬り合ったら私に勝ち目なんかないでしょうが! だから私は臆病者なりのやり方でやってやるんですよ!」かっこいいなぁ。
 妹役の五十嵐淳子ってひとかわいいなーと思ったけど現在58歳! 時の流れよ。。。

・「アポカリプト
 マヤの時代、狩猟民族の村が襲われて、奴隷や生贄にされてしまう。処刑寸前のところで逃げ出した主人公だけど、追っ手のしつこいことしつこいこと。グロくてきついけど終盤の盛り上がり最高。

・「十三人の刺客
 邪智暴虐な将軍の弟を討つために十三人の侍が立ち上がる。遠山の金さんとか浅見光彦とか古田新太とか、俳優がすっごい豪華。チャンバラ映画はこのくらいスカッと爽快じゃなきゃねー。
 暴君役の稲垣吾郎の怪演っぷりがすごい。一緒に観た友人が稲垣吾郎だって気付かなかったくらい。女の四肢を斬って玩具にするわ人間を的にして弓を射るわ、主人公たちが襲いかかっても「ふははは楽しい! 楽しいぞー!」みたいな。

・「ニューヨーク1997
 ニューヨークがまるまる刑務所になってる世界。飛行機ジャックでそこに落とされてしまった大統領を、元特殊部隊の犯罪者が恩赦を条件に単身救出に向かう。メタルギアソリッドのモチーフになったらしい。スネークかっこいい〜。

・「暗くなるまで待って
 盲人の女性の家に隠されてるらしい「特別な人形」を手に入れるため、悪人が入れ替り立ち替りやってくる。刑事に化けて家宅捜索したり、夫の友人に化けてみたり。刑事じゃないことに気づいた女性が部屋中の電気を消すところとか、ぞくぞくしたなー。
 乙一の「暗いところで待ち合わせ」は、これにインスピレーション受けて書かれたのかな。オードリー・ヘップバーン細くてかわいかった。

・「MEMORIES
 大友克洋監修の、SFっぽいオムニバス3話形式。短編集好きなのでこういうのもっと増えてほしい。
 ひとつめ「彼女の想いで」。宇宙のゴミ拾い船がSOS信号を頼りに向かった難破船の中には、豪勢な館がまるまる入っていた。オペラ歌手だったらしい「奥さま」の想い出がそこかしこにあるけど、肝心の奥さまの姿はどこにもない、みたいな。海外のSF小説みたいな雰囲気。いちばん好きかも。声優も豪華。
 ふたつめ「最臭兵器」。製薬会社に勤めてる主人公が、新製品の風邪薬サンプルを服用する。しかしそれは兵器として開発された「におい」を体臭として発散させてしまうシロモノだった。街には避難勧告が出され、主人公ひとりに向けて陸海空軍がミサイル撃ちまくる。
 みっつめ「大砲の街」。どこかと戦争中の街。一日じゅう大砲を作っては撃ち、作っては撃ちしている。お父さんは大砲を詰め、お母さんは弾丸を組み立て、子供は学校で大砲に関する勉強をしている。15分くらい観たところで、「あれ? これ全部ワンカットじゃね?」って気づいた。すげー。

・「バニシング・ポイント
 車の陸送屋の主人公が、デンバー・シスコ間(1427.951km)を15時間で行けるかどうかの賭けをして、追ってくるパトカーから逃げつつ走りまくる。ニュースを聴いたラジオDJとか一般人がだんだん彼を応援していく。アメリカ超広いな。
 素っ裸でバイク乗ってるパツキン女が「一緒に楽しまない?」とか言ってるのにクールに断る主人公もったいなかっこよすぎ。

・「キッチン・ストーリー
 ノルウェーの田舎で「独身男性の台所における行動」の調査が行われる。観察者は対象者宅の台所の隅に陣取って、ひたすら動線をメモしていく。調査に影響を与えるため交流してはいけない決まりだけれども、何日も過ごすうちに少しずつ心を通わせていく、みたいな。
 観察者も対象者も家族のいない寂しい中年オヤジ同士で、仲良くなるにつれて一緒にお酒を飲んだり誕生日パーティを開いたりする。そんな2人を見て嫉妬する観察者の友人。って何このオヤジ三角関係。
「ちょ、ワシの銀歯からラジオ聴こえるから耳近づけてみ?」「マジで? マジで?」「ほら」「うわすっげ! すっげ!」「調子良い時は海外の電波も入るんだぜー」「いいなー」。オヤジ2人がキャッキャしてるのおもしろー。

・「タクシードライバー
 ボンクラタクシー運転手が12歳の売春婦を救うため銃を手に立ち上がる。この主人公に共感出来ない奴なんているんだろうか。この主人公がまたボンクラ野郎なんだ。ちょっと仲良くなった女性を映画に誘うってときに、いつも通ってるポルノ映画館に連れてって思いっきり嫌われちゃったり。イタくてたまんねぇ。マグナム片手に鏡の前でポーズ取ったりして「ふふふ……見てろよクソったれども」とか悦に入っちゃったりとかして。うわぁぁこれ僕の映画! 僕の映画だからこれ!

100930木 9月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。43/50。

・「デス・プルーフ
 耐死仕様(デス・プルーフ)の車で女性を轢くのが好きなスタントマンのはなし。タランティーノ独特の下ネタだらだらトークとか、脚フェチなところが今回も炸裂してる。ぶつぶつな編集とかフィルムっぽいノイズは昔のB級映画っぽさを出すため? レストランで女の子四人がだらだら喋ってるとこなんか、カメラワークがもろレザボアだったな。

・「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
 50万ポンドの借金を来週までに返さないと行けない若者四人と、大麻栽培するブルジョアと息子思いの取り立て屋とドジな泥棒コンビと、とにかく視点が多いけどそれらが絶妙に絡む絡む。ものすごく練りに練られた脚本。

・「アメリ
 空想家の女の子が周囲の人を幸せにしていきながら自分の恋を見つけていく話、って言葉では言い表せない面白さ。部屋にかかってるミヒャエル・ゾーヴァの絵とか、丁寧でセンスのいい小物たち。アメリ役のアヒルみたいな声がかわいい。

・「七人の侍
 40人の野武士に襲われている村を、7人の侍が救う。侍たちがみんなキャラ立ってる。菊千代だいすき。墨を混ぜた雨を降らせたという有名な合戦シーンも大迫力。後半の一時間半があっという間だった。

・「プラネット・テラー
 ゾンビで溢れかえった街で、片脚マシンガンの踊り子とか麻酔銃を撃ちまくる女医が大暴れ。「途中のフィルムを無くした」って設定で、重要そうなシーンを一気に飛ばす演出がすごい。仲悪かったコンビがいきなり仲直りしてたり、離れ離れになってたメンバがいつの間にか合流してたり。この手があったかって感じ。

・「ヒックとドラゴン
 ひ弱な外見の為にバカにされてるバイキングの少年が、一匹のドラゴンと心を通わせる。共生とか、父子の関係とか、居場所の獲得とか、いろんな要素に真摯に向き合ってる感じが素晴らしい。3Dで観るべき。間違いない。

・「がんばれベアーズ
 寄せ集めの少年野球チームをアル中の監督が指揮する。「勝つことがすべてじゃない」と言ってる割にはかなり気にしてたり、チームの方針がよくわからない。相手チームにトロフィー投げつけるのはマナー違反だと思う。投手の女の子とか、不良くんとか、キャラの掘り下げもちょっと喰い足りない。しかしタナーとルパスは可愛い。ヒロインより可愛い少年を出すとはこれいかに!
 スポーツもので「勝つことだけがすべてじゃない」を表現するのはすっごく難しいと思う。それが出来ないなら、ちゃんと最後はスカッと勝つべきだった。勝ったんだか負けたんだかよくわからない変なラストになってる気がする。

・「バーバー吉野
 床屋が一軒しかない町で、子供たちは皆同じ吉野刈り(マッシュルームカット)にされていた。ずっとそれが常識だと思っていたところに、東京から茶髪のカッコいい転校生がやってくる、みたいな。床屋の怖いおばちゃん役のもたいまさこの怪演っぷりったらもう。僕みたいな、ものすごい癖ッ毛の子供はどうしてたんだろうなぁ。いっかいストパーあててからやるのかな。
 床屋のおばちゃんを倒すだけじゃない「一言」をよく言わせた! OK! この一言があるかどうかでだいぶ違う。
 あと、小学生男子のエロ本に対する描写がすっごいリアル。演じた小学生俳優くん恥ずかしかったろうなぁと思うくらい。この女性監督はわかってる。

・「ブレードランナー ファイナルカット版
 レプリカントと呼ばれる人間そっくりのロボットが反乱を起こしていて、主人公がカッコイイ銃を撃ちまくりながらそれを追う。攻殻のアレの元ネタはコレだなーとか見つけられて楽しい。

・「燃えよドラゴン
 少林寺の達人が復讐と任務のため孤島で行われている武術大会に向かう。自分より弱い奴をボディガードにしてる意味あるのかとか、幻想を打ち砕くってそういう意味じゃねぇだろとか、エキストラが笑っちゃってるよオイとか、良いの!ブルース・リーなんだから! feel!
 大会って言ってる割には大会っぽいことしてないなとか、けっこう序盤で復讐果たしちゃってるじゃんとか……良いの! Don't Think. Feel!

・「ミッドナイト・クロス
 映画の音響係が、効果音の録音中に自動車事故を目撃する。録音したテープを聴き返してみると、スリップ音のまえに銃声が聴こえていて……みたいな。事故生存者の女がすっごい馬鹿。おまえ一回殺されかけてるのに何でそんなに呑気なの!?

・「遊星からの物体X
 外部との通信がとれなくなった南極基地。そこに、取り込んだ生物に擬体できる「それ」が紛れ込む。誰が「それ」なのかわからない疑心暗鬼な感じがぞくぞくぞく。最初に「それ」が擬体するハスキー犬が良い演技してるんだこれが。

100831火 8月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。31/50。

・「狼 男たちの挽歌・最終章
 仕事中に一般女性を失明させてしまった殺し屋と、警察内でも孤立している刑事。正反対の立場だけど同じ仁義の魂を持った二人が対立したり共闘したり。ラストの撃ちまくり撃たれまくりがすごい。

・「エレファント・マン
 見世物小屋にいたものすごく醜い容姿の青年を、解剖学の医者が興味本位で引き取る。彼は聖書を暗唱できるような知能を持っていて……みたいな。アンソニー・ホプキンスはレクター博士のイメージしかなかったけど、全然別人に見えるわー。

・「スーパーの女
 近所に激安店が出店して大ピンチの地元スーパーの再生物語。伊集院光も出てた。「スーパーに職人はいらない」って職人に面と向かって言っちゃうのがすごい。きのうシルシルミシルでジャスコ特集観たから余計楽しめた。

・「夕陽のガンマン
 精密射撃の達人と早撃ちの達人、二人の賞金稼ぎがタッグを組んで賞金首を追う。クリント・イーストウッドが空を睨んでるだけですごい画になるなぁ。敵のボスは勝新に似てた。

・「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-
 優秀すぎる刑事が優秀すぎて過疎地へ左遷される。殺人なんてめったに起きない村だけど、変死や事故死の数はやけに多くて……みたいな。後半の怒涛の伏線回収&熱い展開がじたばたするほど面白かった。常に笑いを取ろうとする姿勢も○。

・「HANA-BI
 人を撃ちまくって退職に追い込まれた元警官現ヤクザが、銀行強盗して病気の妻と逃避行。箸で目を突き刺すとか暴力描写がすさまじい。ほとんど喋らないビートたけしの存在感がすごい。

・「許されざる者
 娼婦の顔を切り刻んだカウボーイに賞金がかかる。むかし名を馳せた凄腕ガンマンのおじさんが再び立ち上がるんだけど、馬は乗りこなせないわ体力は衰えてるわ……みたいな。「夕陽のガンマン」で若き日のイーストウッドを観たばっかり。しかも同じガンマンだし、落差がすごかった。しかし老いさえもネタにしてしまうという……。イーストウッドの生き様こそ映画だぜ。

・「エル・マリアッチ
 マリアッチ(歌手)の青年が、同じ街にいるギターケースを持ったヒットマンと間違われて……みたいな話。最初の酒場のシーンはカウボーイ・ビバップ第1話に活かされてるっぽい?

・「チョコレート・ファイター
 脳に発達障害がありながらも格闘技に天賦の才を持つ少女ゼン。この役者さん自身が格闘技経験者だけあって迫力がすごい。そして、結構かわいい……! ボサボサ髪の女の子が敵をにらみつけながら構えてるのって、いいね……!
 ジージャー・ヤーニンさんっていうのか。4つ年上。「好きなことば:มีความสุขกับสิ่งที่ได้ทำ ท้อได้แต่อย่าถอย」。ふんふんなるほど……!

・「SR サイタマノラッパー
 ニューヨークから遠く離れた埼玉の片田舎でヒップホップをやってるボンクラどものはなし。同じ関東の田舎でボンクラやってる身としては共感しまくる。最後の主人公のフリースタイルで泣いたさ! ああ泣いたさ! 市役所の会議室で、全然興味がないおじさん達を前にライブをるシーンがもう、長回しでじっくり見せつけられて痛くて痛くてしょうがないんだ。竹田先輩のトラックが切ない……。

・「イングロリアス・バスターズ
 「おれたちか? ナチをせいばいする正義の味方。ひとよんで…イングロリアス・バスターズさ!」高く跳べっ高く蹴れっ! そんな感じ。古畑みたいなユダヤハンターが良い追い詰め演技してた。

・「フロム・ダスク・ティル・ドーン
 前半が強盗兄弟の逃亡劇、後半が吸血鬼パニックアクションという、カレギュウみたいな映画。バカでエログロで面白かった。

・「めまい
 ヒッチコック初体験。高所恐怖症の男が友人に頼まれて友人妻を尾行する。友人妻は悲劇の死をとげた女の霊が取り憑いてるらしく……みたいな。でも後半からはラブロマンスっぽくなる。きのう観た「フロムダスクティルドーン」みたいなカレギュウ映画。

100731土 7月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。18/50。

・「レザボア・ドッグス
 強盗に失敗した六人組。なんとか逃げた先の倉庫で「失敗したのは警察のイヌがいたからじゃないか?」と裏切り者探しを始める。血みどろの暴力、延々しゃべってるジョーク、時系列いじり、たまらんね〜。

・「ブレイド
 吸血鬼を殺しまわる半吸血鬼のはなし。斬って撃って爆発させてもー大暴れ。黒人の刀使ったアクションは映えるなー。

・「タンポポ
 女店主が一人でやってる寂れたラーメン屋を、トラックの運転手やらホームレスやらが協力して立て直す。のを軸として、食に関するスケッチみたいなエピソードがたくさん入る。おんもしろかったー!
 風呂に入ってるときでもテンガロンハット被ってる人とか、生卵を行き来させるディープキスとか、いちいちセンスがいい。そしてエロい。

100630水 6月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。15/50。

・「鉄男
 サラリーマンの体に鉄クズがどんどん侵食していって、股間がドリルになったり同じようなやつに襲われたりみたいな。エロくてグロくて何かすげぇ。

・「ジャンパー
 空間移動できる能力者と、それを狩る組織のはなし。バス移動させてぶつけたりとかすげぇ。日本にもビュンビュンきてた。

・「メジャーリーグ
 万年最下位のチームが奮起して……そりゃあ、最後は勝つさ! ホームラン出たとき観客と一緒に立ち上がってしまった。うひゃあかっこええ。

・「レオン
 殺し屋と、家族を殺された少女の師弟コンビ。女の子がちっこいのにセクシィな表情をするんだこれが。

・「座頭市物語
 盲目の居合い抜きでザンバラリ。勝新太郎かっけぇぇぇぇ!

・「鉄コン筋クリート
 暴力と愛の街で子どもたちがヤクザとか殺し屋とかとドンパチ。見たことない映像ばっかりだ。二宮和也と蒼井優の演技も悪くなかった。

・「ヒットマン
 英才教育を受けた暗殺者が任務を遂行しそこねて、警察からも組織からも追われるはなし。組織の連絡ミスが原因だったのにあっさり刺客を差し向けてくるのがひどい。拳銃捨てて「正々堂々やりあおう」と言いつつ刀で斬り合うのは監督の趣味?

・「ビューティフル・マインド
 ゲーム理論の先生が紹介してくださった映画。ナッシュ均衡でおなじみのナッシュさんが、統合失調症の幻覚と闘う話。まだ御存命なのね。

・「野獣死すべし
 元戦場カメラマンが銀行強盗を企むはなし。後半の投げっぱなし具合がすごい。松田優作の狂気の演技が素晴らしかった。役作りのために奥歯を抜いたらしい。

・「宇宙ショーへようこそ
 宇宙人のポチを助けた小学生たちが、お礼に宇宙に修学旅行させてもらえることに。ナツキちゃんの生足えろす。

100531月 5月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。5/50。

・「銀河ヒッチハイク・ガイド
 海外のジョーク(ブラック、意味なし)が割と多め。かなり独創的。

・「南極料理人
 でっかい伊勢エビのフライとか、おにぎりと豚汁を貪り喰う様とか、とにかく腹が減る映画。雪面にイチゴシロップで線引いて、野球するシーンが好き。

・「トーキング・ヘッド
 監督が失踪したアニメ作品の立て直しを依頼された「私」。しかし脚本家、作画監督、色指定と次々に殺されていく――みたいな。相変わらずのすごい屁理屈こと押井節。くらくらしてたまらん。むはー。

100430金 4月に観た映画
・今年は50本観るのが目標。2/50。

・「真・女立喰師列伝
 押井守作品で一番好きな「立喰師列伝」のスピンアウト作品。色んな映画監督さんたちが描く短編集。小倉優子とか出てる。えろい。

・「TRIGUN Badlands Rumble
 トライガン実はそれほど読んでなかったけど面白かった。熱い熱い熱いドンパチアクション。トンガリィ……。

091212土 だばだばだー
・映画を見よう運動3。しばらくお休みかも。

・「シザー・ハンズ
 謎の組織によって両手をハサミに改造された主人公は脳を改造される前に辛くも逃げ延びるが次々と刺客が襲いかかる! という話ではないけれどもジョニー・デップはカッコ良くてヒロインはあんまし可愛くなかった。普通の住宅街に古城がドーンと建ってるのはちょっと笑える。

・「パルプ・フィクション
 マフィアコンビとか強盗カップルとか八百長ボクサとか掃除屋とかのエピソードが連作短編みたいにつながってる。二時間半あるけど一気に観れた。黒髪おかっぱのボスの妻かわいい。

・「ストレンヂア -無皇刃譚-
 刀を封印している浪人と金髪中国剣士との剣劇。ううんチャンンバラ大好き! 「一般芸能人は声優の現場を荒らすな派」の僕ですが、長瀬智也の演技は素晴らしかった。

・「スタンド・バイ・ミー
 こどもたちが死体を探しに行く話。ガキ大将で懐も広いクリスがすごいかっこよかった。こんな人の子分になりたい……!

・「見えざるモノの生き残り
 これは演劇。現代に生き残る座敷童子(家守)のはなし。童子といっても出てくるキャラの平均年齢の高いこと。太ったおっさん座敷童子のヒグラシさん、味があって良かった。

091201火 ふひー
・映画を見よう運動2。

・「男たちの挽歌
 香港マフィアの元幹部が足を洗おうと思ったけどマフィアの方が放っとかなくてドンパチドンパチ。弟が刑事になってドンパチドンパチ。とにかく撃ちまくる。二丁拳銃のユンファかっこいい……。

・「コーヒー&シガレッツ
 日常の連作短編。ぜったいコーヒー飲みたくなると思って用意しといて良かった。アメリカ人てこんなにファックファック言うもんなのか。テイラー・ミードって爺さんの顔が良い感じに味のある不細工だった。ビル・マーレイは山崎努っぽい。ケイト・ブランシェットが一人二役だってことにまったく気付かなかった。すげぇー。

・「隠し砦の三悪人
 滅びそうな国のお姫さまと復興のための金を、侍大将と百姓二人が追っ手をかわしながら知恵と勇気で運んで行くはなし。お姫さまがすごい可愛かったけど、台詞が棒読み。だけどそれを補うかのように後半しゃべらなくてもいい設定になる。あと三船敏郎しぶい!
 wikiったら、メインキャストほとんど亡くなってるのか。昔の映画だしね。そうか、あのお姫さまもおばあちゃんになったりするんだ……。当たり前だけどさぁ。

・「ジャッキー・ブラウン
 黒人の悪いおばさんが悪い密売人から悪くお金をぶんどる話。ちょっと長いな。出てくる人物人物みんな悪いこと。

091117火 ぜったーい
・映画を見よう運動実施ちゅう。

・「THIS IS IT
 マイケル・ジャクソン最後のライブ、のリハーサル映像。二週間限定公開だったらしいけど延長するみたいですね。でもDVD化はしないみたい。パンフレットもなし。とにかく格好よかった。本番やればいいのに。「何も問題はない。がんばろう」って言うマイケルが切ない。

・「家族ゲーム
 受験でぴりぴりしている団地の家族に、松田優作演ずる家庭教師がやってくるコメディ、らしいんだけどあまり笑えるシーンはなし。クラスの順位が一位上がるごとに一万円成功報酬がもらえる約束とか、主人公がいじめられてたりとか、そんな主人公に惚れてる女子がいたりとか、いくらでも盛り上がるとっかかりはあるのに、見事に全部スルーしてる。たぶんわざと?
 あと、いつも何かしら食べていた。咀嚼音がすごかった。

・「マルホランド・ドライブ
 深夜、ハリウッドのマルホランド通りで交通事故が起きる。命からがら車から這い出してきた唯一の生存者である女は記憶を失っていた。彼女とたまたま知り合った女優志望のベティは記憶を取り戻してあげようとするが、謎の組織が追跡してくる、んだけど……。
 謎のカウボーイが現れたり、ちっちゃいおじいさんとおばあさんが笑いながら追いかけてきたり、青い箱と青い鍵が出てきたり、死んだ人が生きてたり、とにかくよくわかんなかった。でもまぁ、濃厚なレズシーンでおっぱいが観れたし良いか、と思ってたんですが、解説してるサイトを読んで合点がいきました。なるほどねー。

・「四日目 vol.6」
 アニメ会の比嘉モエルさん、三平×2さんによる、同人誌ネタ専門のトークライブ。向精神薬擬人化本とか、まだまだ面白い同人誌は世の中にあるのだなぁ。冬コミではもっと新規開拓したいところ。

091007水 かぶとむし
・いつの間にか十月になってる!

・「ノーライフキング」(いとうせいこう)
 大流行のゲーム「ライフキング」の中に、解かないと死ぬ「ノーライフキング」と呼ばれるバージョンがあるらしい……、という噂が子供たちの間に流れる。時を同じくして、まことの通う小学校の校長が、ライフキングに出てくる敵キャラの台詞を叫んで死亡する。子供たちに走る恐怖、ゲームを規制しようとする大人たち。
 空想が現実に浸食したりとか、バーチャルウォーだとかのテーマを、押井守とほぼ同時期に描いていたっていうのは興味深い。しかもこれ、スタンドアロン・コンプレックスの実現でもあるっていう。うんちく王の司会とか、シルシルミチルでにこにこしてるだけの眼鏡じゃないんだぜ、いとうせいこう!

・「コレカミ!
 アニメ会のサンキュータツオさん主催の、オタク系トークライブ。場所は渋谷のホテル街にあるカフェ。渋谷はひとがいっぱいいたよ!
 特に面白かったのは、ガイナックスの若林広海さんによる「謎多き、アニメーターという生物の生態」。すしおさんという名前は知ってたけど、確かに何度も観ていると、アニメータによって癖があるのがわかる。ハルヒ一期で、やけに長門が可愛い回があるなぁと思ったのが、堀口悠紀子さんを知るきっかけだったものなぁ。

・「のはなしに」(伊集院光)
 我らがラジオ神のコラム第二巻。「テレビともラジオとも違う」と自分でも言っているように、確かにちょっと違うと思う。ラジオで話したエピソードも、コラムにすると懐かしさと切なさがちょっと入る。じわじわくるなぁ。

090915火 エンドレスなアレ
・残り少ない夏休みをしゃぶり尽くすぜー。

・「アニメ会新劇場版:獣」
 オタク系お笑いユニット、アニメ会の十周年記念ライブ。もう十年も活動してたんですか。十年間の過去のライブを振り返ったり、昔のビデオ素材を観返してみたり、という総集編的なライブ。顎とほっぺの筋肉を猛烈に動せるライブでした。今回、200人ほどのライブのチケットはすぐに売り切れ。僕も予約開始から四時間後に申し込んだのに整理番号は88番という人気っぷり。ポッドキャスト登録者も五万人を超えたみたいだし、もうマニアックとは言わせないぜ。
 隣の席に座ってたのがラジオの常連職人・801純一郎さんでした。また本田透さんとのトーク聴きたいですよね〜とかお話しました。有名人に会っちゃったよ。

・「プール
 フィンランドの「かもめ食堂」、南の島の「めがね」に続く、タイのチェンマイが舞台のまったりゆっくりムービー、と思ったらキャストはほぼ引き継いでるけど監督は違うのね。
 おっきいプールがあるゲストハウスに集まる人々。それぞれ何かしら事情はあるらしいけどそんなに詳しくは語られない。プールはあるけど誰も泳がない。BGMは京子の弾くギターくらいで、あとは風の音とプールの波音、犬の鳴き声。出てくる食べ物がまた美味そうなんだこれが。市尾くんの作る鍋たべたい。単調で、ゆっくりしてて、これといったドラマはないけどじわじわ幸せになる、そんな映画ですね。
 あとやっぱりもたいまさこの存在感はすごい。彼女が突っ立ってるだけで画になる。これは小説では絶対表現できないなぁ。劇中、ぽろっとこぼす一言がものすごく深くて好きです。

・残り二週間。演劇観たいし、小説書きたいし、あとは何して遊ぼうかな。

090831月 うぃー
・大学院に受かりました。失った夏休みを取り戻そうと色々やってます。

・「サマーウォーズ
 「時をかける少女」の細田守監督の新作映画。長野の田舎でバーチャルウォーするはなし。うちは本家とか分家とかがないのですが、田舎の親戚の集まりってこんな感じなんだろうなぁ。あと、黒髪ロングの女の先輩って日本の文化遺産だなって思った。

・「夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-
 「夜明け前〜」のファンディスク。各ルート後のいちゃいちゃバカップルっぷり(特に翠ルート)を思いっきり楽しめるお祭りディスク、と思いきや、新キャラのシンシアのシナリオが切ねぇ! ロストテクノロジィとかSF的な用語を珍しく使ってました。月の王国がどうたらって設定を全然使わないことでおなじみの作品なのに。

・「図書館的人生vol.2 盾と矛
 劇団イキウメの公演DVD。SFというかホラーというか、そういうマニアックな雰囲気がすごい好みです。この中の短編がいくつか深夜にNHKで放送されていて、うおー面白れーと思ったのがイキウメを知ったきっかけ。「瞬きさせない宇宙の「幸福」」のオチが、そのNHKで観たものと違ってましたけど、たぶん「やさしい人の業火な「懐石」」を観てないとわからないシーンがあるから、NHK版はそこだけ撮りおろしだったんじゃないかなぁ。

・「bit-rate break vol.1」
 渋谷で行われた、らっぷびと主催のヒップホップライブ。歌い手と観客の境が曖昧で、すぐ隣にさっきまで歌ってたヒト型ロボットがいたり、店の前を普通にILL杉本が歩いててびっくりした。いちばんの収穫は、頭のほうだけだけど「踏んどけ!らぶれたぁ」が聴けたこと。DISへのアンサソングっていうだけじゃなく、普通に楽曲として好きな曲だったので嬉しかった。割と小さめの小屋に百人くらい集まってて、とにかくすごい熱気だった。壁を触ったらしっとりしてるくらい。汗だく。

090705日 黒い映画二本立て
・来月大学院を受験するものです!

・「ブラック・レイン
 アメリカの刑事と日本の刑事が大阪で協力しちゃう話。松田優作が観たくて借りました。登場シーンの不気味な睨みとか、最後のふてぶてしい笑みとか、すげぇ。存命だったら、どんな渋い演技をする役者になっていたのか……。

・「ダークナイト
 めちゃくちゃ頑張ってるバットマンが更に苦悩する話。脚本・演出・演技すべてが神がかってる。面白いけど、バットマンが報われないのが悔しくて悔しくて。ぜったいハッピィエンドにならなそうなんだよなぁ。

090701水 カップルには呪詛を贈っときました
・現実はいろいろ大変だけど、いつだってフィクションの世界は最高。

・「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
 初日に行ってきました。何を言ってもネタバレになりそうなので、オーディオ心境コメンタリィでどうぞ。
「やっべえ隣の席女子高生かよ……観てる時に話してたらやだなぁ。このストップ映画泥棒のCMって、なんか気持ち悪いよね。うん、勢いでコーラフロート買っちゃったけど、この暗さじゃアイスが見えない! 完全に選択ミス! ーーおー始まった。新キャラの眼鏡っ娘は……、浅野真澄かな? よくわからん。お、お、お、このBGMなつい! かっこいいよなー。アスカかわいいー! なんで名字が変わってるんだろ。結構パンチラとか半裸とか多めでなんか、嬉しいんだけどなんか、隣に女子高生がいるせいで素直にデヘデヘできない! え? ん? いやいや、騙されないぞ。エヴァの世界がこんなに平和なわけ……ほら! ほらねー! ……え? あ、そうかさっきのアイスの棒! はー! ここで選択肢が分岐するわけね。そしてこの音楽! 皮肉ですなー。伊集院リスナは別の意味でニヤニヤしちゃうけれども。あ、コーラフロート飲み終わっちゃった。氷噛むとゴリゴリ音がしそうでまたもや選択ミス! で、ここから原作にちょっと戻るのか。おーすげぇ。かっけぇ。かっけぇぇぇぇ! え? え? なにこれ? 今画面では何が起こっているのでしょうか? わからんけどすげぇ! リツコさんは何でも知ってんなー。で、終わりと。エンディングロールで席を立つ馬鹿がひとり、ふたり、と。あ、新キャラの声は坂本真綾だったのか。で、次回予告ー。ん? え? あれ片目? なにこのタイトル! で、いつ観れるんすかー! 僕が就職する頃っすかー!」
 とにかく最高ってこった。あとコーラフロートは頼むべきじゃない。

・「散歩する侵略者」(前川知大)
 人間に取り憑いて「概念」を収集する宇宙人のはなし。こないだ行った劇団イキウメの座付さんの小説。一節内で視点がぴょんぴょん飛んだりとか、ちょっと小説を書き慣れてない感じがありましたが、エンジンかかってくるとぐいぐい読ませてきます。ラストシーンすごい好き。アニメで観たいなぁ。劇場二時間、監督は細田守でゼヒ。

090620土 また楽天レンタル始めようかなぁ
・今日は映画祭りの日、もしくは卒業検定に落ちた日。

・「めがね
 どこかの南の島にある民宿「ハマダ」に集まった、めがね五人組のはなし。出てくる食べ物がめちゃくちゃうまそうでした。特に茹でた伊勢エビをもりもり食べるシーン。どうしても食べたくなってネットでお取り寄せしようとしたら、一尾で三千円もすんのね。
 あと、もたいまさこの存在感を思い知りました。もたいまさこが浜辺で体操してたり、もたいまさこが自転車に乗って向こうからやってくるだけで画になる。替えの効かない良いブサイクです。

・「12人の優しい日本人
 日本がもし陪審員制度だったら、という、今になってタイムリィな設定。元ネタは「十二人の怒れる男」ですね。あれは12人のうち11人が有罪だと思っているのを無罪にひっくり返す話ですが、こっちは11人が無罪だと思っているのに1人が「有罪なんじゃね?」とか言い出す話。
 密室劇とか会話劇とか大好き。一度書いてみたいけど、かっちり作らないと難しいよなぁ。

・その場でTSUTAYAのカードを作った。身分証明書として学生証を出したら×。じゃあ、と保険証を出したら更に×。曰く「免許証をお持ちでない方は、本人名義の公共料金の支払い書か、住民票をお持ちください」。つまり、卒業検定に落ちた僕はレンタルすんなってことですか。公共料金も払えないパラサイト君は市役所に行けってことでしょうか。
 中高生とか高齢者とか、保険証を×にするとかなりの人間が住民票のみになりますけど、こんなに厳しかったっけ? そりゃあネットレンタルに押されるわけだ。

090613土 ひさびさに読了
・「アクセル・ワールド〈2〉紅の暴風姫」(川原礫)読了。早くも新刊。筆が早いのはよいことだ。

・一千倍に圧縮した時間の中で戦う、現実を舞台にした格闘ゲーム『ブレイン・バースト』。主人公ハルユキの前に現れた対立ギルドのリーダ<スカーレット・レイン>から、あるミッションへの協力を強請される。それは装備したプレイヤの精神を汚染する「災禍の鎧」というアイテムの破壊だった、という話。

・白眉は、今回登場した「ログイン時間無制限フィールド」の設定。このゲームでは現実の一秒を一千倍にしているので、たとえこのフィールドで丸一日過ごしたとしても、現実ではたったの86.4秒。プレイし続けていると、どんどん精神年齢が上がっていくことになります。前巻で黒雪姫先輩の中学生らしからぬ口調に違和感を覚えていた人も、これで納得が行くってもんです。うまい。

090512火 それぞれだ
・リサイクルショップでiPodを見つけた。いじってみるとまだデータが残っていて、スクロールすると、なんとらっぷびとの曲が入っていた。しかも持ってない曲が多数。値段は1,980円。何かのソフトで曲を吸い出せるとは聞いたことがあるけど、それでも基本的にはこのiPodでしか聴けない。ううん、どうしよう。
 結局、諦めてリサイクルショップを後にしたところで目が覚めたのですが、次にあそこへ行ったときは絶対買おうと思った。

イキウメという劇団の「関数ドミノ」という舞台を観に行きました。演劇を観るなんて久しぶり。これがもう、とにかく大当たりでした。DVDを発売してないのが残念。

・「夜明け前より瑠璃色な」ファンディスクをやる前に再プレイ中。以前読んだ時に気付かなかった一文に、シナリオライタの優しさというか、この作品の優しさがすごい表れている気がしました。

菜月「達哉、今日は一人で帰らせちゃってごめんね」

・フィーナシナリオの途中。この日、フィーナはあるイベントを起こすために先に下校してしまい、菜月も用事があって、主人公は一人で帰ることになったのです。フィーナと違って菜月の用事はイベントと関係がない。あえて言うなら、主人公を一人で下校させるための理由づけなのです。
 この台詞も、その日のかなり後半に出てくるもので、主人公が一人で帰ったことなんて、読んでる僕もすっかり忘れたころです。フォローなんて無くても全然構わなかったし、ゲームのお約束で、読者だって承知ずみの事なはず。

・でも、この一言によって、菜月と主人公の信頼関係とか、キャラが生きて、一人一人ちゃんと考えているんだなってことがわかる。この優しい雰囲気は、ちょっと真似できない。僕がオーガストを好きなのは、こういうところなんだよなぁ。

090507木 でっでら
・「アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還」(川原礫)読了。その年の新人追っかけるなんて何年ぶりだろう。

・パソコンが高度に発達し、ニューロンリンカーという携帯端末が脳と直接やりとりをするようになった世界。デブでいじめられっ子のハルユキは、全生徒あこがれの先輩『黒雪姫』から「ブレイン・バースト」というゲームを渡される。それは圧縮した時間の中で戦う、現実を舞台にした格闘ゲームだった、という話。

・王道といえば王道のストーリィと設定ですが、面白いものは面白いんじゃい。ヒロインもあざといギリギリの可愛さ、バトルも熱くて良い。非常にバランスの良い作家さんだと思います。あと僕、どうも卑屈なデブに感情移入する度合いが強いみたいで……居心地が良かった、うん。

090425土 DVD購入大確定
・ここ数週間の「ネギま!」、VSラカン編が面白すぎ。熱いバトルでした。そりゃアンケートも三週連続一位取るよなぁ。「すげー! 巨人ころしかっけー! 千の雷すげー!」とか思いながらサンクスで何度も読んでしまった。買えよ。

・さいきん、昔を出来るだけ思い出すようにしてます。小学生のまま大人になっていると思っていたのですが、それでもよく行っていた駄菓子屋の名前とか、友達の家の位置とか、いろいろ忘れている気がする。「あー! そうそう! マルジュウって店あった! ザリガニ買い取ってくれた!」ってなるのが何か楽しい。

・「劇場版 天元突破グレンラガン 【螺巌篇】」観てきました。公開初日の朝一を観るのが通例になってきたな。たぶん六月のエヴァもそうなるね。
 何を書いてもネタバレになりそうなのですが、観てるあいだ、かっこいいシーンでもぽろぽろ泣いてる自分にびっくり。終わっちゃうんだなぁ……みたいな。
 あと、一言だけ。「乳首」。

090424金 「東のエデン」って韓国ドラマも流れてて紛らわしい
・「神山健治の映画は撮ったことがない 映画を撮る方法・試論」(神山健治)読了。「攻殻機動隊 S.A.C.」、今期だと「東のエデン」の監督による、「まだ映画を撮ったことのない自分」のための、映像を映画たらしめる要素とは何だ、という考察。

ガガガ文庫のラジオとかPA worksのインタビューとかで確信していましたが、やはりかなりの「計算タイプ」でした。赤松健といい、こういう分析して作戦を練ってヒットを出す人が僕は大好きみたいです。「バクマン」が好きなのも同じ理由ね。

・企画には入れ物と中身があって、商売である以上、自分のやりたいこと(中身)だけでは企画は動かず、プロデューサやスポンサやお客が頷くような強度(入れ物)がなければならない。と、一見当たり前のような話も、神山さんが三十歳までもんもんとしていたことを考えると、かなり深い言葉ですね。彼の「映画」が早く観たいです。

・何年か前にNHKで流れた「にんげんドキュメント」、雑誌「ユリイカ」2006年10月号なんかと合わせて読むと、神山健治研究が更に深まります。師匠の押井守とはまた違った面白さのある人だ。

090412日 「つぐ☆もの」ってタイトルで萌アニメ化してほしい
・「星を継ぐもの」(J・P・ホーガン)読了。海外の古典SFってたぶん初めてじゃないでしょうか。これはちょっとミステリ入ってますけど。いやぁ喰わず嫌いはするもんじゃないね。読みやすい翻訳だったのもマル。

・近未来。アメリカの月探査チームが、月面で宇宙服を着た白骨死体を発見する。彼はどの国にも所属していないどころか、なんと5万年も前に死亡していたことがわかったのだ。体の作りはほとんど人間と一緒の、チャーリーと名付けられたその死体。地球に超古代文明が存在していたのか? それとも他の惑星から来たのか?
 さらに木星の衛星ガニメデでは、2500万年前に造られた宇宙船と、中から巨人の白骨死体がごろごろ発見される。年代が別々なんですけど、関係あるんじゃねぇのこれ? という話。

・アメリカのNASAみたいなところで、生物学や物理学や言語学とかの博士たちが、死体やその遺留品から彼が何者かを突き止めるというだけのストーリィなのですが、一個謎が解けるとまた謎が出てきたり、次々に説が出るんだけど皆ちょっとずつ矛盾があったりするのがとにかく面白い。作者が理系なので、まぁ、そういう説明が多いんですけど、ウソ理系の僕でも楽しめました。
 明かされる真実は、かなり感動もの。壮大、かつロマンティック。人間ってすげぇ。

・これシリーズものらしくて、あと四つ続編があるらしい(うち一つが未訳)。読もう。

090330月 いつもの突発料理熱
・カレーを作ることにした。思えばこの21年間、カレーからずっと逃げてきた気がする。一度カレーと正面から向き合わないと、この先ずっと僕はこのままだ。そう思ってターメリックやクミンやマンゴーチャツネ、赤ワインを使ったカレーを作った。二時間煮込んで鶏肉はトロトロに溶けてしまった。味はいまいちだった。やはりカレーは奥が深い。次回「安くなってきたイチゴで作る手作りジャム編」に乞うご期待。

・そういえば今年もToHeartの季節ですか。確か中学のころ、いっぺん主人公と同じ学校生活を送ってみようと思って、休み時間中に用もないのに渡り廊下を歩いてたりしてました。犬と戯れるマルチはいませんでした。「よし」と思ってました。完全に見当違いです。ToHeartの舞台は高校なのですから、高校でやらないと意味がありません!

・そろそろキミキスが終わる。早く噂のアマガミがやりたい。

090329日 キミキスで浮気イベントを見る勇気がない
・VAIOの方に昔撮った写真が残ってたみたいで、見つけたパパンが壁紙にしているらしい。「おまえ写真うまいよな」とか珍しく褒めてくれたのですが、そんなことより思い出したのは……あのVAIOには、エロゲがいくつかインストールされたままだってことだ。あ、そういや前の日記のバックアップも……。

・「Mac音ナナ」とうとう発売。雑誌「Mac Fan」でのボーカロイド企画が製品化。でもWinでも使えるみたいですね。作曲しない僕でも、池澤春菜のボイスが手に入るのなら喜んで購入するともさ。

・「海馬/脳は疲れない」(池谷裕二・糸井重里)読了。脳というのはハタチからどんどん脳細胞が死んでいって、どんどん馬鹿になるーーという定説を科学的にきっちり打ち消してくれたのが何より嬉しい。最近の僕の目標は「自分をコントロールする」でして、感情とかやる気とかをうまく制御できるヒントを掴んだ印象。

090328土 やっぱりみくすびとさんも来てましたか
・「のら犬兄弟のギョーカイ時事放談」のオールナイトイベントに行ってきました。

・今月二回目のオールナイトイベントですね。アニメ会のイベントは新宿の風俗街でしたが、今回は渋谷のラブホ街。もうあっちこっちに交尾寸前のツガイどもがうろうろですよ。ケジラミ移されろですよ。
 初渋谷。初ハチ公。外人が多かった。マルキューの脇を通りました。ヤマダ電器のトイレに入ったら、個室の前で掃除のおばちゃんがずっと待ってました。開場まで四時間ありましたが、怖かったのでスタバで本を読んでました。ヘルシング完結かぁ〜。

・ライブの内容は「ネットに書かないでね」と言われたので詳しくは書けませんが、朝までの五時間一睡もしないくらい充実してました。大和田秀樹と佐藤利奈をゲストに迎えた「峠のラジオ」復活版は、HIDEKIの酔いっぷりに大爆笑。アニメ仮面さんの自主制作アニメ「星に願いを」はかなり自分好みでした。またこういうライブやってくんないかなー。

090320金 気がついたら単行本化してた
・「我輩はゲームである。〈其ノ1〉」(えのきどいちろう)読了。Vジャンプで十五年間ひっそりと連載していたコラム。単行本化しないかなぁとずっと思っていたのですが、昨年末にとうとう単行本化。

・ゲームの雑誌なのにサッカーとか野球とか昔の思い出とか、ゲームの話題がまったく出ない回もある不思議な感じのコラム。でも十五年も続いてる。このゆるい雰囲気が好きで、古本屋でVジャンプのバックナンバを買ってはスクラップしてました。むかしの日記にも一度書きましたね。

・第一回から順に収録、というわけではなくて、ここ数年のものからいくつかと、古いものからいくつかをピックアップした感じ。しりあがり寿さんのイラストが文字の後ろにうっすらとしか印刷されてないのも残念。
 <其ノ1>とあるので続刊がありそうなのは嬉しいですが、スクラップは継続しなければなるまい。ここしばらくVジャンプは買ってなかったけど、また定期購読するか。明日発売だし。

090314土 さいきん電車内で本を読んでます
・「アンチ・ハウス」(森博嗣・阿竹克人)読了。森さんが自宅の敷地にガレージを建設するまでの、建築家さんとのメールのやり取りを書籍化したもの。風致地区規制で市と揉めたり、予算の擦り合いをしたり。こういうの読むと、夢が膨らむなぁ。

・納得したのが、「家とはお客様を迎えるところではなく、自分のためのもの」「住みやすい家ではなく、住みたいと思える家が必要」というところ。南に窓を作らないのは僕も賛成。本が日焼けするしね。「本を一冊書くと、大体一千万円くらいの収入」って、マジか。

レポートはネットでも読めるみたい。

090311水 劇団春田なんだ……
・「とらドラ10!」(竹宮ゆゆこ)読了。最終巻。すごい大団円。しかしこの楽しい世界をもっともっと楽しみたかった。大河のリミッタの外れ具合が予想以上で、もうニヤニヤしっぱなし。ラブ云々は割とあっさり周りのみんなが受け入れてたのが、意外でもあり納得するところでもあり。良い奴らだ。

・「大人との戦い」についての描き方も素晴らしかった。よくある「キミとボクだけでどこか遠く〜」みたいな感じでもなく、「夜明け前より瑠璃色な」みたいに正々堂々と大人のやり方で挑む訳でもなく、傷付いて足掻いて、もがきながら勝利を得て行く感じが、この作品に最高に合ってた。電車の中で何回か泣きそうになった。

・「一区切り」とはあるけど、流石に続編は期待できなさそう。でもいくつか短編は書くそうなので、がっつり楽しみです。そのうちのひとつはたぶん、こっそりと伏線が描かれていた北村のエピソードでしょうね。

090310火 イヤホンがとうとう両方死んだ
・iMacG5(ゆりえ)、MacBook(茶話)、PS2を横に並べようと机の上を整理。薄型PS2ってディスクトレイがうぃーんって出るタイプじゃないんです。PSの時のような、ぱかって開くタイプ。ってことは縦置きした場合、ディスクを入れ替える時に両手を使わなきゃならないし、棚と棚の隙間とかに置けない。薄くするならその辺も気にしてほしかった。

・「新・三国無双4」は三人くらいクリア。相変わらず武将の名前とストーリィはうろ覚え。でもボタンひとつでバシバシ技が出るのはすごい楽しい。「キミキス」はでじること里仲なるみちゃんを攻略中。話題袋の名前は「韓国」。「アマガミ」が出るまで全員クリアしたいのですが。

・PS2を買ってからというもの、これまで全く縁がないと思っていたアマゾンのゲームエリアをうっとり眺めてます。次は「オーディンスフィア」を買うんだ。来年大学を卒業します。

090308日 アニメ会のライブ
・オールナイトトークライブ「アニメ会 おかえり」に行ってきました。

・新宿は三回目くらいなのですが、やっぱり眠らない町は怖かった。「ちょっと」とか「ねぇ」とか怪しげに声をかけられること数回。立ち止まったら最後、お金どころか臓器を取られる! と無視無視無視。風俗案内所の隣というステキな立地のライブハウスの前にずらりと並んだ、見るからに同士と分かる列を見たときにはほっとしました。列が長過ぎて、周りのアヤシゲな人たちも「何の集まりだろう」という目で見ておりました。

・イベントは最高。ライブハウスはぎゅうぎゅうで、オタクっぽくない女性もちらほらといたのが印象的でした。ていうか隣に普通のOLっぽい人がいまして、ええかっこしいの僕は「どうしよう。もしこの女性と恋に落ちてしまったらライブに集中できないじゃないか……」などと捕らぬ狸をしていたのですが、数時間後、息が苦しくなるほど笑っていました。

・最近エンタで売れてるらしい亀子のぶおさんは、やっぱりライブ向きのキャラですね。笑いの取り方が効率的すぎる。上半身裸のデブが、酒で顔を真っ赤にしながらうつらうつらしてたら、そりゃ笑うさ。

090305木 画面の上半分が暗くなってる
・故障かこれ。修理に出すなら春休み中にしないと。

・ゲームばっかりやってます。キミキスは二見さんを攻略中。話題袋の名前は「隠し金庫」にしました。「KOF97」はイージーでクリア。説明書に載ってない技があるような気がする。「三國無双4」は緑チームのヤリ使いくんと軍師さまでクリア。ストーリィをすっとばしてるから何がどうなってるのかまるでわからん。

・今ごろになって、冬コミで買ったオーガストの年越しドラマCDを聴いてる。ドラマCDってあんま聴いた事なかったけど、悶えるな。そうか、落語と同じ様なものなのかも。

・定期視聴しているラジオ「のら犬兄弟のギョーカイ時事放談」がオールナイトイベント開催決定。HIDEKIこと大和田秀樹さんも出るらしいし、これは絶対参加だ。明後日のアニメ会のイベントもオールナイトだし、今月は色々忙しいぜ! 学業以外!

090304水 「大好き…MAX」って言われた
・摩央姉ちゃんシナリオクリア。漫画版で大体のストーリィは知っていましたが、やっぱりこの姉キャラは破壊力が強い。ぼくの中ではタマ姉に並ぶほどです。
 普通のギャルゲと違って、同じ日の同じ場所に行っても意中の娘と会えなかったり、このゲーム特有の『話題袋から、女の子の興味のありそうな話題を取り出す』というルールに、思ったより苦戦。まるで現実のようです! 経験ないけどたぶんそうだ!

・話題袋はいくつも設定できて、中身を並べ変えたり、名称を設定したり出来るのです。摩央姉ちゃん用の話題袋には『宇宙の真理』と名付けました。宇宙の真理から取り出したんだから、『水着』とか『エッチ』でも喜んでくれるはず!

・漫画の発売ラッシュ。「バクマン(2)」と「SBR(17)」と「苺ましまろ(6)」を購入。一度に漫画を三冊も買うなんて、小学生の自分の憧れだったっけ。相変わらず苺ましまろは凄い。可愛い女の子にダウンタウンの笑いをやらせるなんて、まったく盲点だったぜ。

090227金 PSXって結局なんだったの?
・新しい椅子がやってきた。とにかく背もたれが突然ガシャーンと落ちない椅子が欲しかったのです。「YAMAZEN CYBERCOM 肘付きメッシュバックチェアー」という七千円くらいの椅子。念願の肘掛けつき。背もたれに寄りかかるとぐいーんってしなるリクライニング機能も良い感じ。

・アマゾンとかから来た段ボール箱が、四つほど未開封のままになってます。ちょっと忘れた頃に開けて「おお! 新しいDVDがきてる!」って喜ぶのが好きなのです。

・明日は車校の学科試験。90点で合格って、めちゃくちゃ厳しいですね。命に関わるから当然なのですが。

090224火 夢
・クイズ番組の夢を観た。「不○○」の○○に入る言葉はなんでしょう、という問題に、久本雅美が「不信心!」と答えていた。「ちょw マチャミw」ってコメントがすごい付いてた。

・「エキセントリック少年ボウイのテーマ」って、すごい「無難な曲」の位置にあると思う。淡々と歌えるから下手な人もOKだし、明るくも歌えるし、すっごく上手くやればそこそこのウケも狙えるという。僕はもういいや。

・自動車教習所に通ってます。MTにするんじゃなかったと大後悔。なんでこんなにギアがたくさんあるんですか。特定の順番で変えると変形してくれるんですか。3・2・3・4・5・3・1! で、ショベルカーになってくれるとべんり。
 実習の予約の取り方もめんどい。入れないよりかは良いと思って、時間帯はいつでもOKってとこにマルしてるんですけど、絶対これ、最後の穴埋めに使われてるだろ。夕方ばっかり入ってる。

090218水 プレイ動画でニヤニヤするのも重要
・イヤホンで大音量の音楽を聴きながら、同時に歌詞も頭の中で追っていると、「あれ? もしかして僕歌ってる?」って感じになる時がある。電車内だと怖いね。
 らき☆すたの曲は大音量で聴けるのに、B'zは小さめで聴く自分が結構好きです。

・今月〆切のジョンさんとの競作小説ネタをようやっと思いつく。シリアスな設定とアレな感じの設定を思いついたので、アレなほうに決定。書き終わると良いね。

・来月のアマガミと、PS2本体を買うために禁煙中。思ったより依存症ってあるみたい。しかし、確実な禁煙法を思いつきましたよ。吸いたくなったら、アマガミの彼女たちを思い浮かべれば良いのです。「彼女たちのために頑張ろう。それに森島先輩なんか煙草吸う人きらいだろうし。妹の美也にも『にぃにってば、煙草くさーい』なんて怒られちゃうしね!」と念じて今日も乗り切りました。いける!

090215日 野口さんが好き
・今週のちびまる子ちゃん、第704話「仲直りさせるのは大変だぞ の巻」。

・掃除をサボった関口に、前田さんは大激怒。大げんかの末、関口は前田さんを転ばせて擦り傷を負わせてしまう。まる子とたまちゃんもこのケンカに巻き込まれ、前田さんに「関口と口をきかないで!」と命令されてしまう。
 なんとか二人を仲直りさせようと、まる子の家でゲーム大会が開かれる。しかし、すべてのゲームで空回り。仲直りしないまま帰路につく前田さん。それを追いかける関口。仏頂面で何かを差し出す。「これ、擦り傷とかによく効く薬だから……」
 その意味をまだ飲み込めてない前田さん。「関口なりの『ごめんね』なんだよ」とまる子。こうして、二人は仲直りをするのだった。

・……の、すぐ後に流れるオロナイン軟膏のCM。しかもちびまる子ちゃんキャラを使ったやつ。一緒に観ていた両親と「ええええ! 宣伝だったの!」って突っ込んだ。

090211水 レイアウト変えました
・「ポケットカウボーイ」を聴いていると、何か嫌なことを思い出しそうになって怖くなる。

・イーモバイルがやってきました。8kb/sのISDNが二十倍くらいになりました。ニコニコ動画って、開いた途端に再生できるサイトだったんだ……。USBで端末を繋いだパソコンからしかネットが出来なくなっちゃいますが、外出先でもネットが出来るみたいで大期待。

・バイト先で売ってるハート型のチョコが真っ二つに折られてた。売り物に何しやがんだこのやろう、とは思うが気持ちはわかる!

090111日 nrl
・ニコニコ動画でラップをやってる方達のライブ「nrl」に行ってきました。

・ヒップホップのライブは初めてなので緊張。「絶対ちぇけらちぇけら言いながら歩いてる。野球帽をエロ被りした上にフードのパーカを更に被ってるに決まってる」と思ってたら、ホントにそんな感じの服装が多くてびっくり。あとニット帽率も高かったです。アニオタにおけるチェックのYシャツ+バンダナ並。

・開始15分前に着いたら、すでに行列。テレビ局のカメラも来てました(たぶん「流派R」)。結果、100人くらいはいたんじゃないでしょうか。
 行列で開場を待っていると、例の服装をした人たちが突然YOYO歌い出す。それを撮るカメラ。これが常識なのかどうかわからないですけど、通りかかる人たちがすごい不思議そうにしてました。

・ライブハウスは割と狭めで、100人入ると、もうぎゅうぎゅう。ステージがかなり低くて、アーティストとの距離が近いのが印象的でした。あと、室内に灰皿があって、アーティストも客もずっと煙草を吸っているのが驚き。客は吸わない方が良いと思う。危ない。

・ライブは最高でした。豪華なキャストばっかり。らっぷ犬は渋くて、ill.bellは爽やかな好青年でした。らっぷびと人気はやっぱり凄くて、曲のほとんどを客が一緒に歌うくらい。「メルトRap」、「机上の空論」、「やればできるからやる」、「basic stance feat.ill.bell,タイツォン」、「oh! feat. RIPER, Francisco-Funky」とか、好きな曲が多くて嬉しかった。突っ立ったまま聴いてた僕も、後半は手を振りながら声を出すくらい興奮。

・六時間立ちっ放しで疲れたけど、第二弾があったらまた行きたいです。

081231水 多謝
・という訳でコミケお疲れでした。
 当サークルにお越しくださった方、立ち読みしてニヤっと笑ってくださった天使、「タイトルに釣られました」と言ってくれたナイスガイ、中身を見ずに買ってくれた勇者、DECOチョコで作ったチロルチョコに猛烈に反応してくださった同士、なんか、なんかなんか、なんかすごい体験でした。この売り上げの百円玉は宝物にしようと思います。

・そして今年が終わる。今年はコミケにサークル参加して同人誌を創りましたし、ラジオも録りましたし、大学の学祭実行委員に挑戦したりしました。バガボンドのマンガ展に行きましたし、お笑いのライブにも行きましたね。バイトの職場も変わって、MacBookを買って、ほぼ日手帳を使うようになって、煙草に手を出して……、映画は19本観ましたけど、小説はあんまり読まなかったです。ただ、書く方はおそらく人生で最多、10本くらい書けました。
 まだまだ色々やってみたいし、たぶん、やると思う。







































同人

春夏秋冬春一番

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